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工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

久しぶりに・・

2012年08月30日 | 洋裁のコツあれこれ

2012.0830

雨ばかりがつづき

湿気の多いこの頃・・・。



置きっぱなしになっているミシンは 大丈夫?か??



久しぶりに動かしてみました。













1970年代のシンガーミシン










277U







普段は 職業用のシンガーミシンを使っているため

このミシンの出番は なかなかないのですが

直線・ジグザグの動きを確認しながら・・


久しぶりに

“あれ”・・試してみました。

このミシン・・色々な機能はついていませんが・・





ジグザグやミシン幅をうまく調節すると・・・








自由に・・・









文字が描けますっ!!













今のミシンでいう“フリーモーション”機能。


今は ミシンにもコンピューターが組み込まれているので

ボタン一つで

どんな柄も どんな文字も

キレイに刺繍することができますが

この時代は

布を自分で動かし

自分だけのオリジナル刺繍を楽しんでいたそうです。


数年前までは

市内にも“刺繍屋さん”がいて

ネームを頼みにいくと

この種のミシンで

どんな難しい漢字も


(コンピューターに組み込まれていないような文字も)

布をクルクル動かしながら

目の前で刺繍をしてくれていたのが懐かしいですね。

今は 店を閉めてしまわれ

市内には一軒もなくなってしまいました・・







40年以上経っていても

音が静か。



昔のミシンは いろんな機能はないですが

ミシンのボディ自体が

鉄でできているせいなのか

今のミシンと違う安定感があって使いやすい気がします。




しかし・・


年々 部品が手に入りずらくなっている・・ということで

この時代のミシンの修理も難しくなってきているそうです


高度成長期の古き良き時代を偲ばせる懐かしのミシン。

 

説明書の最後のページ・・・






“シンガー ソーイング メシーン カムパニー”


っと 社名が記されていました。


まだまだ アメリカという国が遠~い時代。



“・・メシーン カムパニー”


の文字に


「これから 伸び上がっていくぞ~っ!」


っという昭和の時代が垣間見えた気がして

このミシンに

さらに愛着がわきました


フリーモーションのこの機能・・

なんか・・使えないかなぁ・・。

活かしていく方法を考えたいと思います。