麻の葉柄の泥大島の反物をお預かり。
マオカラーのバルーンワンピースをお作りしました。
分かりにくい・・かな??
・・っで ちょっと脇を 引っ張ってみました。
こんな感じ。
サイドは ポケット。
袖口は 8分丈で スリット。
襟元は・・
シンプルで 飽きのこないマオカラー
後ろは・・
後ろ中心にボックスプリーツでふっくらと。
大島紬は 軽いですね~。
その上 暖か。
大島紬は 薄くて ツルツルしているので
涼しいっと思っているかたもいらっしゃいますが・・
じつは・・大島紬は 夏は ”暑い!”
織り目が 詰まっているため 風・空気を 通しにくいため
夏は 通気性が悪く・・このうえなく・・暑い・・・。
この目が詰まって縫い針さえ通しづらいというシルクの特性を生かし
某東南アジアの国では
”防弾チョッキとして活用?!”という話を聞いたことがあるほど・・。
それくらい目が詰まっている==風を通さない==暖かい。
その上 絹は 保温性がある。
・・っというわけで
大島紬は この寒~い冬。
実は大活躍のアイテムです。
大島紬の上に ウールのカーディガンを羽織るだけで
暖かさは 綿を2~3枚重ね着するより暖かい。
ぜひ、冬場こそ 薄~い大島紬を試してくてくださいね~。
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先日、お客様のご主人様のパンツの補正を頼まれ
仮縫いに行ってきました。
身体を壊され、あまり運動をしなくなったことで
「どんどんウエスト寸法が大きくなって・・」
っと恥ずかしそうに微笑まれる奥様とご主人様。
今まで数回お会いしても
ご主人様とは 入り口でご挨拶をさせていただくだけで
直接 お話をさせていただいたことはなかったのですが
前回 ご主人様用の作務衣をお作りさせていただいたこともあり
今回は ご主人様もニコニコ笑顔で迎えてくださいました。
仮縫いが済んで ホッとされたのか?
お茶を頂きながら、お話が ご主人様の子供の頃の話に。
偶然にも 祖母の家が近くにあったことから
昔話に花が咲き
気が付くと・・外は 真っ暗・・。
そんな昔話の中には 満州の話しも出てきました。
じつは・・
いろんなお客様のお宅でお話をしている中には
戦時中の話しが ちらほら・・出てきます。
満州・上海・台湾・韓国・・・
長崎という土地柄
原爆や空襲の話しをお聞きすることもあります。
子供の頃、育った遠い国の記憶や
物資が乏しかった時代、それでも 楽しかった思い出は
まるで 昨日のことのように鮮明で
話しても話しても・・話足りないくらい・・。
日が暮れたので お暇しましたが
「この続きは また 今度!」
っと嬉しそうに笑顔で送り出してくださったご主人様に
どこか 叔父と同じ雰囲気を感じました。
定年を迎え 家に籠ることが増え
人と話すことが減り
さらに 友は・・先に旅立ち・・
”共有する”ものが減っていくことは
寂しい・・ものなのだとしみじみ感じます。
途中・・奥様(お客様)の
「記憶力は バッチリね~。」
っと愛の手助けが入ると また 嬉しそうにニッコリ笑われるご主人様。
仲のよいお二人の様子に
こんな風に年を重ねていけるご夫婦は幸せだなぁ~っと
横で微笑ましく思いました。
いろんな年の重ね方がありますが
私は いったい・・どんなおばあちゃんになるんだろう??
帰り道・・ふと・・自分の老後が・・
・・・恐ろしくなりました・・(苦笑)