東劇で上映中の「桜姫東文章 下」です。
清玄という僧と桜姫という姫の物語。
下では、桜姫の不義の相手という濡れ衣を着せられた
清玄が、弟子の残月たちの庵室に身を寄せているところから始まります。
が、残月は、師を殺してしまう。
墓を作る為に呼ばれたのが、墓掘りの権助。
そこへ、遊女に売り飛ばされた桜姫が現れる。
さらに、にわかの落雷で、清玄が息を吹き返し•••
という論理的に考えていくと、しっちゃかめっちゃかの展開。
でも、小悪党の権助 そして、高僧の清玄
二役を演じる仁左衛門のかっこよさ
桜姫を演じる玉三郎の綺麗さ
そういうのを見せられてしまうと、もう何も言えなくなってしまいます。
さらに、この狂言、ラストに、ここまでするかというような
展開になるのですが、それもまた良し。
そう思わせる孝玉の36年ぶりの再演でした。