プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

市村正親主演「紳士のための愛と殺人の手引き」

2017-04-30 11:20:45 | 日記
市村正親主演「紳士のための愛と殺人の手引き」です。劇場は、日生劇場。
まずは恒例化してきたボヤキから。この劇場、相変わらず、トイレの個室に和式が。それも一杯個室あるならまだしも、2階席には1個だけ。私、2階席での観劇だったのですが、開演前、トイレ探して、2階席 GC 1階席と右往左往。ようやく空いたトイレを見つけた時は、開演5分前。これも、善処を期待したいところです。
さて、ミュージカルについて。「トニー賞4冠」に輝いた舞台ということで、期待していったのですが、2階席は、結構空席が目立ちました。コメディタッチのミュージカル こういった作品には、何より客席の熱量が必要。そういう意味では、開演前から、少し嫌な予感が。開演しても、やはり、あまり笑い声は聞かれず、ちょっと寂しい雰囲気のまま、舞台は進んで行きました。
かと言って、つまらないかというと、そうでもない。サブタイトルに「市村正親8回殺される!?」とある通り、爵位継承8番目の青年に、市村演じる8役が次々と殺されていくというお話。青年が手をくださないのに、勝手に心臓麻痺で死んでしまう人物がいるなど、それなりに面白いシーンもあるのですが、今ひとつ弾まないままラストまで行ってしまいました。ラスト、9人目の人物が登場してきたので、私、どんでん返しがあるかと思ったのですが、どうも、そうではないらしい。折角の市村正親の八面六臂の活躍があったのに、活かしきれていない舞台というところでしょうか。

綾田俊樹&ベンガル「やんごとなき二人」

2017-04-29 11:47:14 | 日記
新宿三丁目のSPACE雑遊という50〜60人も入れば満員になってしまうような小劇場で上演中の「やんごとなき二人」東京乾電池の綾田俊樹 ベンガルの出演「2人のおかしなホームレスの物語」というサブタイトルがついてます。
舞台は多摩川の河川敷。ベンガルが空き缶の一杯詰まった袋をぶら下げ、自転車に乗って登場。風呂に入ってないからか、顔も浅黒い。こんなホームレス姿が似合う役者、そうはいないのではないでしょう(笑)安物の双眼鏡で、何か見ているベンガル。しばらくして、ずぶ濡れ姿の綾田が登場。どうやら、川に飛び込み自殺を図ったのが、失敗した様子。「早く何処かへ行け!」というベンガルの言葉を無視して、ブルーシートに居つく綾田。奇妙な同居生活が始まりますというお話。
1時間30分の上演時間。途中1ヶ所だけ、夫の浮気現場を押さえる主婦が登場しますが、ほとんど2人だけの芝居。ラスト、なぜ綾田が自殺を図ったのか、なぜベンガルがホームレスになったのか、理由が明かされますが、後は、これといった事件が起きるわけでもない。描かれるのは、ちょっと言葉は変ですが、ホームレスの日常。それでも、面白く観られるのは、やはり、長年コンビを組んでいる綾田&ベンガルの息の合った芝居に負うところが大でしょう。このコンビ 芝居、10年ぶりに復活ということですが、早く次回作を観てみたいものです。

レベル高かった明治座「桂文枝•春風亭小朝の落語座」

2017-04-28 12:08:19 | 日記
明治座で行われた「桂文枝•春風亭小朝の落語座」です。両師匠の競演だけに、さすがにレベル高い。3時間半に及ぼうかというロングランでしたが、時間気になりませんでした。
会の感想に入る前に、一言、明治座に文句を。開演前、トイレ済まそうと個室にはいったら、なんと1階席のトイレはウォシュレット付きで、2階席はついてない。そうかい、料金の高い、安いで、客に差をつけるんかい!(怒) よし、これからは、2階で観ても、1階席のトイレ使ってやるわい!
さ、怒りが収まったところで、本題へ。まず、小朝師。「七段目」「抜け雀」の2席。特に「抜け雀」が素晴らしかった。いうまでもなく、この噺、古今亭家のお家芸。それをオチを変えたり、見事に咀嚼して、小朝の「抜け雀」に仕立て直しているところに、敬意を表します。
一方、文枝師は、「宿題」と「ロンググッドバイ」の2席。認知症を扱った「ロンググッドバイ」が、しっとり聴かせるいい噺でした。こういう深刻な問題を扱って、客席を湧かせるのは、並大抵の芸人には、無理な芸当。さすがです。
両師匠のレベルの高さを、今さらながら、思い知った次第です。

ラストがねェ 三谷幸喜「不信〜彼女が嘘をつく理由」

2017-04-27 11:09:20 | 日記
池袋の東京芸術劇場シアターイーストで上演中の「不信〜彼女が嘘をつく理由」です。三谷幸喜の新作が、収容人員300人に満たない小劇場で上演されるというのは、いつ以来でしょうか?
出演は、優香 段田安則 戸田恵子 栗原英雄の4人。優香と段田 戸田と栗原が、それぞれ夫婦。戸田夫妻の住んでいるところへ優香夫妻が引っ越してきたところから、話は始まります。戸田夫妻の家へ招かれる優香夫妻。が、そこには、オサムシという老犬がおり、異臭を放ち、優香夫妻を困らせます。さらに、戸田夫妻の意外な秘密もあり、両家の間には、段々と溝ができてきます。そして、ラストには大きな悲劇が待っています。
徐々に壊れていく戸田恵子 その妻を必死に支える栗原英雄 あくまで天真爛漫な優香 その妻に振り回される段田安則 4人の出演者が見事な演技を見せ、見応えのある舞台でした。舞台が中央に設えてあり、前、後方に客席があるという趣向も面白い。装置も簡素で、4つある椅子の動かし方で、両家のリビングなどの場所を表しているのですが、これを係の人が手作業でやっていると知って驚きました。
脚本も、伏線の張り方など隙がなく、さすが三谷幸喜と感心する出来でした。ただ、最後の最後 栗原英雄の独白の場面は、ちょっと無理がある。そこさえなければ•••うーん、残念です。

「パージ:大統領令」

2017-04-26 12:18:24 | 日記
日劇で上映中の「パージ:大統領令」です。なにしろ、夜1回しか上映しないので、なかなか予定を合わせにくい。予告編観たら面白そうだったんで、なんとか観に行ってきました。
「1年に一度、12時間だけ、どんな犯罪も許される」これが「パージ」です。この法律が出来て20年、アメリカの犯罪率は、劇的に下がりました。が、18年前、「パージ」の夜に、家族を惨殺されたローンという女性の上院議員が、この法律の廃止を公約に、大統領選に立候補します。「パージ」に賛成なのは、富裕な白人層。一方、黒人や移民達は、反対しています。
そして迎えた「パージ」の夜。上院議員は自宅で過ごすはずでしたが、警備員たちの中に裏切り者がいて、彼女を暗殺しようとする人達が襲います。喧騒状態の町の中に、1人のSPと共に逃げる彼女。さて、無事に逃げられるかというお話。
途中、彼女の支持者の黒人達にも守られながら、殺戮が行われている町の中を、逃げのびる上院議員。このあたりは、なかなか見ごたえがあります。この上院議員を演じたエリザベス•ミッチェルという女優さん。メガネ姿が、なかなか綺麗。イメージだけで言えば、稲田朋美大臣を、ちょっと想像させます。ただ、年齢は、もっと若いだろうと思ったら、wiki見たら47才。私、40手前だと思ったんですが。彼女が、大統領選に勝ったところで、映画は終わります。が、早くも、「パージ」支持層の巻き返しが。この映画、シリーズ物で、今回が第3弾ということですが、まだまだ続きそうなエンディングでした。