おぼん•こぼんの「東京漫才」です。
ダウンタウンの番組で、ナイツ塙から
「不仲のコンビ」と紹介され、一躍脚光を浴びたコンビ。
私は昔からテレビで見ていましたが、改めて、この本読むと若い頃から売れていたんですね。
大阪の高校の同級生。
井上君(おぼん)と馬場添君(こぼん)がコンビを組んで上京。
プロになって、いきなり鈴本の舞台に上がったというのですから
運も良い。
当時の必修科目「キャバレー周り」に始まり
赤坂の高級レストランシアター「コルドンブルー」の
ステージに上がったのが21歳の時。
31歳で辞めると、テレビの世界へ。
伝説の番組「お笑いスター誕生!!」で10週勝ち抜き。
振り返ると、すごい履歴です。
私が、初めてテレビで見たのは、「コルドンブルー」に出演していた頃。
当時は、月見おぼん•こぼんと名乗っていました。
タップダンスをやったり、シャレた漫才師だなというのが
当時の印象。
「お笑い」で見た時は、若い芸人中心の番組でしたから
「こういうのに出るんだ」と思いましたが
まだ30代になったばかりだったんですね。
そして、近年、不仲ぶりが話題になり、70歳過ぎて一花咲かせる形になった
わけですが、本読むと、不仲になった原因が分かる気がします。
互いに、1本筋の通った「芸人論」を持っていらっしゃる。
例えば、「なぜ新ネタをやらないのか」
両師匠の仰っていることは、共に正論だと思います。
頑固な性格のようですから、意見がぶつかれば
そりゃ不仲になりますよ。
一昔前の芸人さんの生の声が聞ける面白い本でした。