プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「茶の湯」「帯久」町田で「立川志の輔独演会」

2018-08-31 10:46:19 | 日記
昨夜は、町田市民ホールでの「立川志の輔独演会」行ってまいりました。開口一番の志の大「狸札」の後は、仲入り挟んで 志の輔師が2席。「茶の湯」と「帯久」みっちり聴かせてくれました。2時間半の公演。聞き応えがありました。

「茶の湯」冒頭 パワハラに揺れる体操協会に触れ
「ラグビー ボクシング 体操•••落語界に入ってきたらどうしよう?と思ったんですが、この世界 パワハラで成り立ってますから•••」
と笑わせる。亡き師 家元が存命だったら、相次ぐ騒動 どう斬ってくれたでしょうか?
その後、親交のある玄侑宗久師の話を交えながら「風流」をテーマにしたまくら。「茶の湯」に入ります。初めて客に振る舞うために隠居に呼ばれた店子3人組。豆腐屋 鳶頭 手習いの先生が面白い。

仲入り

「帯久」十八番だけに 特に言うこともありませんが、今回感じたのは、評判の悪い「帯屋」に奉公する番頭が良い。落ちぶれた和泉屋に素気無い態度を取る主人を諌める一方、きつい大岡越前守のお裁きに疲労困ぱいしている時には 助け船を出す。全てを失った和泉屋を10年に亘り面倒を見て立ち直らせた この屋の番頭•武兵衛といい 流行っている店には、それなりの番頭がいるということなのでしょう。

浦井健治&秋元才加 「ゴースト」

2018-08-30 11:20:48 | 日記
シアタークリエで上演中の「ゴースト」です。元タカラジェンヌの咲妃みゆと元タカラジェンヌの秋元才加がWキャストで、モリーを務めます。恋人サムは浦井健治。友人のカールは平間壮一。ウーピー•ゴールドバーグが演じた霊媒師オダ•メイ役が森公美子。見事なコメディ•リリーフぶりでした。

私が観た回のモリーは、秋元才加。意外と健闘していました。濃い顔立ちの方ですから、こういったミュージカルには、合うのかもしれない。歌も 想像以上。既に三十路を迎えたという事ですが、これから大人のミュージカル女優として成長していく可能性 大だと思います。

楽曲的にも 冒頭の「今ここで」続く「もっともっと」と力強いメロディラインで、一気に物語へ引き込むのはお見事。担当したデイヴ•スチュワート&グレン•バラードのコンビ 素晴らしいと思います。
そして、この作品といえば「アンチェイド•メロディ」文句なしの名曲です。

開演早々 殺されてしまうサム。文字通り「ゴースト」を どう舞台上で見せるか? これが一番の課題だと思いますが、照明 音響を上手く利用していました。ラスト サムが舞台から姿を消しますが、違和感なく見せてくれました。

大ヒットした映画ですから、ストーリーは しっかりしている。そこに 親しみやすい音楽を上乗せ。素敵なミュージカルに仕上がっていました。


幸四郎 猿之助「八月納涼歌舞伎 東海道中膝栗毛」

2018-08-29 10:31:45 | 日記
8月の歌舞伎座は、納涼興行。若手が奮闘する月ですが、今年で3年連続となる「東海道中膝栗毛」を上演。弥次さんが幸四郎 喜多さんが猿之助。息のあったコンビで楽しませてくれます。私、1年目は観ておらず、「シネマ歌舞伎」で。昨年は、歌舞伎座で。そして、今年。いや、チケット取れなかった。千秋楽のチケット ようやく1枚ゲット。どうにか 観ることが出来ました。

幕が開くと 喜多八(猿之助)の葬儀。「トランプ デイビッド」という御仁からの花環も置かれている。舞台中央で、弥次郎兵衛(幸四郎)が、泣き崩れている。弔問客が多勢。七之助 獅童 中車らが早替わりで楽しませてくれます。
気落ちした弥次さんを慰めようと これまたお馴染み 若侍と家来(染五郎 團子)が、伊勢参りに誘います。
「金がない」と断る弥次さんに、金は自分たちが工面するという。
「なんて良い子なんだ!」と感激する弥次さん。
「親の顔が見たい!」と言って 舞台中央で見得を切る。
恒例の楽屋落ちのギャグ満載で、話は進みます。

喜多八は、先祖の亡霊から 「一番大事な人から ありがとうと言われないと、一族みんな 地獄落ち」と知らされ、弥次さんの後を追って 伊勢参り。
やはり、喜多八ロスが癒えない弥次さん。「たとえ地獄でもいいから、喜多さんと一緒に過ごしたい」と嘆く。これを聞いた 地獄の使者が「ならば•••」と後を追う。
さて、どうなりますことやら•••

約2時間 道中モノで笑わせてくれ、最後は幸四郎父子 猿之助父子が宙乗りと、サービス精神たっぷりのお芝居。しかし、主役が死んじゃったとなると、来年は、どうなるのかしら。

「ブロードウェイの喜劇の王様」N•サイモン氏死去

2018-08-28 10:31:28 | 日記
「ブロードウェイの喜劇の王様」 劇作家のN•サイモン氏が、お亡くなりになったとのこと。91歳だったそうです。
デビュー作の「カム•ブロー•ユア•ホーン」「おかしな二人」「サンシャイン•ボーイズ」さらに、自伝的作品だった「BB三部作」ピューリッツァー賞を獲った「ヨンカーズ物語」などなど 素晴らしい作品の数々。今 休館中のPARCO劇場などに 何度観に行ったことか。
映画で「おかしな二人」を演じたW•マッソーとJ•レモンの名コンビ。「23階の笑い」で主役を務めたブロードウェイの名優 N•レインの哀愁ただよう演技。
PARCO劇場で 印象に残っているのは、作者の分身を演じた若き日の真田広之。「ヨンカーズ物語」で 偏屈なお婆ちゃんを演じた草笛光子さんの名演も、忘れられません。

訃報を聞いて 久しぶりに書棚から「ニール•サイモン戯曲集」を取り出してきました。早川書房から出版され酒井洋子さんらの訳。ページめくると、色々な名場面が蘇ってきます。まさに、至福の時。
「喜劇王」のご冥福をお祈りします。




S•セロン 「タリーと私の秘密の時間」

2018-08-27 10:45:22 | 日記
日比谷シャンテで上映中の「タリーと私の秘密の時間」です。この役のために 18キロ増量したというS•セロン主演。体格は見る影もありませんが、綺麗さは変わらないところが凄い。

お話は、2人の子供の世話に 大奮闘中のマーロ(セロン)が主役。娘のサラは手がかからないが、息子のジョナは問題あり。学校からお呼び出しがかかることも度々。夫のドリューは、そういった事は、すべて妻に任せるタイプ。
そんな状況で、まもなく第3子が産まれてくる。ミア誕生。ついに マーロ ギブアップ。兄の助言もあり、夜だけベビーシッターを頼む事に。
夜10時半 やって来たのはタリーという若い娘。Tシャツにジーンズ。物怖じしない 彼女 初めて訪れた家でも、我が物顔に振る舞う。度肝を抜かれたマーロだが、彼女 仕事は完璧。久々爆睡したマーロが目覚めた時には、家の中は見違えるほどキレイになっていた。
まるで、メリー•ポピンズのような彼女。ベビーシッターだけでなく、セックスレスに悩むマーロのお手伝いまで^_^
朝になると居なくなっているタリー。やがて 別れの時がくるのだが、さて、彼女の正体は•••というお話。

途中 正体を示すようなヒントが 幾つか出てくるので、正直 ネタバレはしてしまいます。ラスト マーロが入院するシーンで はっきり観客にも伝わるのですが、ちょっとありきたり。もう一捻り欲しい感じは、否めませんでした。