渋谷ル・シネマで上映中の「英雄の証明」です。
2度のアカデミー賞に輝くイランのアスガー•ファルハディ監督ね作品。
SNSに翻弄される人々を描いた秀作です。
主人公は、ラヒムという男。
借金を返せなかった罪で、別れた妻の兄バーラムに訴えられ
投獄されている。
イランでは、微罪だと外出することができるようで、
ラヒムは、2日間の休暇を許可される。
姉夫妻の家へ身を寄せるラヒム。
婚約者のファルコンデが、朗報をもたらす。
金貨入りのバッグを拾ったのだ。
その金貨を換金して、バーラムに返済し、訴えを取り下げてもらおうとするラヒム。
が、うまくいかない。
ラヒムは、金貨を落とし主に返そうと考えを変え、
無事金貨は落とし主に戻る。
この善行が、マスコミに取り上げられ、ラヒムは英雄となる。
が、SNSで
「これは、作り話ではないか」
という噂が流れると、状況は一変する。
よく出来た作品でした。
ラストシーンも決まっていた。
誰が流したか分からない情報に一喜一憂する。
現代社会の問題点を、見事に抉っていました。