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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

会田誠 「げいさい」

2020-11-07 09:40:47 | 日記
久しぶりに、読書のお話。

会田誠さんの「げいさい」です。
と言っても、私、この方の本 初読みどころか、失礼ながら、お名前も
存じ上げなかった。
芸大卒の有名なアーティストということですが、なにしろ、私、そっち方面には
全く疎い。
では、何故、この小説読んだかというと、芸大という学校に興味があったから。
私 東大卒の人間は、何人か知り合いいるんですが
芸大はいない。
一種の天才の集まり。
そんな人々の話が読んでみたいと思い、手にとった次第です。

ですが、内容は、違いました。
芸大に通う、ちょっと変わった人たちの集まりを描いた作品だとばかり思っていたら
実際は、新潟•佐渡から出てきた少年が、芸大受験を目指して試行錯誤していく物語。
主人公の二朗は、芸大受験2浪中。
そんな彼が、多摩美の学園祭「げいさい」を見に行った日のことを描いた小説。
多摩美には、彼の恋人•佐知子がいる。さらに、彼らを巡る人物として
芸大に受かった天才肌の小早川 浪人仲間で多摩美に入った高村らが登場する。
いわば、彼らを巡る青春小説。
そうした意味では、面白い作品でした。