goo blog サービス終了のお知らせ 

プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

大干魃のやるせなさが漂う「渇きと偽り」

2017-07-19 10:44:40 | 日記
暑いし、異常気象だし、こんな時は、クーラー効いた部屋で読書と洒落こもうというわけで「渇きと偽り」です。ジェイン•パーカーという若い女性の作品。処女作ということです。
舞台はオーストラリアの田舎町 キエワラというところ。住民たちは干魃に悩まされています。主人公は、アーロン•フォークという男。メルボルンの連邦警察に勤めています。キエワラは、フォークの生まれ故郷。しかし、若い頃、遊び友達だった女の子•エリーが溺死体で発見され、一部の人からは彼が犯人だと思われたので、故郷を捨てました。今回は、やはり遊び友達の一人だったルーク•ハドラーという男が一家心中を図ったということで、戻ってきたのです。2つの事件に関係性はあるのか? 犯人は誰なのか? アーロンは、土地の警察官レイコーと共に捜査を開始します。
謎解きもさることながら、干魃に悩まされる土地の人の憤り・嘆きなどが上手く表現されて、この辺りは、デビュー作とは思えなかった。犯人捜しに関しては、ラスト、ある一言からフォークがピンとくるのですが、出来過ぎの部分も、無きにしも非ずというところでしょうか