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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

やはり名作!W▪アイリッシュ「幻の女」

2017-06-09 10:52:46 | 日記
昔から読もう、読もうと思いつつ、読んだことなかった名作 新訳が出たのを機に、ようやく読みました。1942年の作品。もう70年以上前になりますが、今読んでも、ちっとも古くさくなってないところは、さすがです。
物語は、主人公スコット▪ヘンダーソンが、妻のマーセラと喧嘩し、街中を歩いているところから始まります。スコットは、今晩 妻と行くはずだったショーに付き合ってくれる女を探しに、街へ出たのです。そして、あるバーで、オレンジ色の帽子を被った女性に出会い、一緒にショーを観て、家に戻った時、マーセラは、既に、殺されていました。実はスコットとマーセラの間には、別れ話が持ち上がっており、スコットには、再婚を誓った女性キャロルがいます。妻殺しをする動機は充分。警察は、彼を逮捕し、死刑が決定。死刑を回避するため、スコットが無罪でないかと思うバージェス刑事 スコットの恋人キャロル スコットの親友ロンバートの必死の捜査が始まります。オレンジ色の帽子を被った「幻の女」に、当日のアリバイを証明してもらおうというのです。が、一夜限りのデート 彼女の名前も知りません。果たして、スコットの運命は・・・というお話。
ラストのドンデン返しは、1本取られたなという感じでした。そこまで、そんな雰囲気は、全く感じませんでしたからね。作者の勝ちです。「幻の女」の正体に向けて無理なく話を進めて、私の予想を裏切るラスト!お見事でした。