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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

やはり素晴らしい!劇団四季「ノートルダムの鐘」

2017-06-17 12:00:46 | 日記
ミュージカルの話が続きます。A・メンケン作曲のディズニーミュージカルで、劇団四季が上演となれば、1年以上のロングランは当然と思うのですが、「ノートルダムの鐘」は8か月ぐらいの公演。それでも大したものですが、やはり、ブロードウェイを席巻した作品ではないところが問題なのでしょうか? 「アラジン」や「ライオンキング」と違って、子供向きではありませんしね。
ただ、作品自体のレベルはどうかといえば、これは立派なものだと思います。冒頭、カジモドが生まれるまでの経緯が説明されます。そして、叔父のフロローが、カジモドをどう思っているのかも。彼の名前は「できそこない」という意味だそうです。舞台奥から、カジモド役の役者が登場。顔を黒く塗り、奇形に見えるように荷物を背負います。「できそこない」の出来上がり。
毎日、ノートルダムの塔の上から街中を眺めているカジモド。話し相手は、同じ塔のガーゴイルだけ。お祭りの日、意を決して町に出て行ったカジモド ジプシーのエスメラルダに出会います。美しいエスメラルダを巡って、街の実力者・フロロー 警備隊長のフィーバス 人々の運命の歯車が回り始めます。
ラスト カジモドの顔は綺麗になり、周りの人間たちの顔が黒く塗られる。実に示唆に富んだ終わり方です。楽曲的にも「陽ざしの中へ」など、素晴らしい曲が一杯。大人の私としては、また観たくなるミュージカルでした。