巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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キミガキライダ

2017-03-29 00:40:23 | 
超フリーダム
こんな日を待っていた
忘れたかった、デイバイデイ
こんないいことばかりじゃないけど

僕は記憶の世界の住人
君にインスピレーションをもらう
毎日何かを綴ってるけど
側から見たらただの非生産的行為

嗚呼、恋も夢も描けるけれど
現実はそううまくは運ばない
君のこと好きだと言う代わりに

キミガキライダ

僕の魂が心から叫ぶ
君の顔した獣物たちが
僕の周りを取り囲む

君に押し潰される僕は
ある意味幸せ者かもしれない
君が悪女なら、僕は悪党
僕も君色に染まりたい

君は夜闇の世界の女王
君は灰色の顔の堕天使

永遠の子供

2017-03-28 21:37:23 | 
やりたい事があるんだ、たくさん
僕は裏切り者の汚名を着てもいい
今頃は街の隅から隅まで四面楚歌
ゴロツキが賞金狙い、僕を追い回す

「手切れ」など、昔気質なこと言って
僕がいなくなると都合が悪くなる訳か
夢でもいい、すべてから解放されたい
あらゆる呪縛が僕の前進を阻む、悪夢

嗚呼、神様、仏様
呪われた僕に救いの手を差し伸べよ
その遥か先に僕の自由があるのでしょう
さあ、教えてよ、僕の居場所はどこだい

目一杯燃える太陽が今日は沈まないとしても
青白い顔した月が今日は薄っぺらくても
僕は自分の過去が招いたすべてに抗う
少しだけ、この世に罪悪感を感じながら

今ここで、謝って、すべてをゼロに戻そうかな
それともここで誤って、誤爆する可能性もあり

生れながらの素性ってこんなに人生を規定する
束縛だらけの日々に僕は当たり前の日常を欲す

嗚呼、僕が悪いのですか?
それとも皆が悪いのですか?

善悪の区別もつかないオトナ達がつくる世界
いつまでも子供の僕はオトナ達に追われる身

逃げ切れるまであと十秒
断崖絶壁からあの海へ飛び込むよ
着水した僕は泳ぎ始める前に投網の中

僕はこのままオトナ達と一緒に生きるのかな
「永遠の子供」が今、世界から消え行く瞬間

真逆の美的感覚

2017-03-28 01:20:41 | 
春が近付いて、冬が遠のく
だれもが各地の桜を追い回し
まるで冬が厄介者のようだ

どうして過ぎ行く冬を偲ばないの
僕は27年前の真冬に生を受けた
毎年冬の到来を待ちわび、年を重ねる

流れ行く人波、ぶつかり合う視線
素通りする街並みで時代に逆行
行く手を遮られた子供のように
まるで僕自身も厄介者のようだ

僕は冬将軍、木枯らしとセット
子供の頃から寒さには慣れっこ
人気のない広い公園を歩くよ
ポッケに両手を突っ込んで

僕のことを壊さないで
これでも生きるのに必死
あのとき優しくハグした君は
今どこにいて、何を思うの

秋が過ぎて、冬が来て、冬が去り行く
人々の笑顔の中、僕はひとり落ち込む
春の匂いする君はとびきりの笑顔
真逆の美的感覚を持つ君と僕
二人の人生、うまくやれるかな

椅子取りゲームのような世界

2017-03-27 20:54:01 | 
意味不明、理解不能
なんでこうなるのかな
いつも、いつも、いつも

今ここで起きてるすべてが偽りなら
僕は生きてる意味がありますか

今日も騙された、大魔神が来ると
僕はただただ怯え、息を潜める

憶病者の僕は間違ってますか
ただこの世にひっそり間借りしてるだけ

回る地球が美しい球体ならば
月面のクレーターを治したい

僕の優しさは間違ってますか
狂おしいほど世界に向き合ってるのに
僕の視点はどこか間違ってますか
人間は後回し、大宇宙を守りたい

そんな僕を周囲は阿呆という
無用の長物、不要物とも呼ばれる

あるとき僕は神に尋ねた
僕という存在は無価値かと
全世界が頷いたように見えた
夢ばかり見て何もできない男

人生の価値なんて自分で計るもの
そう教えてくれた神は過去の遺物
皆が永遠と思ってる地球は滅びる
全知全能の神は修復能力を失った

もしかしたらこの世は10人くらいが
適正人数なのかもしれない
僕はその10人に割って入る
月面のクレーターを不憫に思うのは
おそらくきっと僕だけだから

心の通わせ方

2017-03-26 22:38:07 | 
言葉を交わすでもなく、ひっそり思い
君の活躍を見に、さり気なく出向くけど
いつもそんな機会がある訳なくて
ときに昂ぶる気持ちを平静に保つ

そんな何も起きない日常の中で
逆にそっちから来てくれるなんて
あまりにサプライズ、突然すぎる
嬉しい気持ちを通り越し、滝汗

嗚呼、半生を生きても人間
この気持ちだけは変わり得ない
平たく言えば、君が好きだ
簡単に口にはできないこの思い

愛すべきを愛し
会いたいと願う
子供の触れ合いとは違う
大人の心の通わせ方

帰り際の爽やかな笑顔
君は今頃リビングのソファーで
小さな寝息を立てて眠ってるだろう
僕は君がこの場に来てくれた
あり得ないその事実を素直に喜ぶ

僕が学生だったら、なんて
ふと思ってしまう、あり得ないけれど
いつまでも大人になりきれない僕の恋心
ひっそりと心の底に埋めておこう

身の程くらいは知っていたいから

君の幸せを願って見守るよ