君と暮らせない

人生を遠回りして
いろんなものを見よう
人はいつも最短距離を駆け抜ける
生き急いで何も見えないよりも
ぼくは辺りを見回しながら
のんびりと歩きたい

君と考え方が相容れないのはわかってる
今日君のポケットから飛び出すのは何？
案外怖がりの僕を脅かす小悪魔的な君
空箱を見せて庭で爆破する暴れぶり
女の子だろう、もう少し上品に暴れなよ

君は躊躇なく言った、言い切った
あの空へ一番大切なものを飛ばそうと
僕は面食らっていつもの怯え顔
何を飛ばせばいいのかわからないんだ

君と一緒にいたいのに
君といるとこんなに苦しいんだ

このまま地の果て、空の果てまで
自由に飛びたいんだ、僕ひとりで
君のような自由人には解らぬ境地
自由を奪われた凡人の僕には
ちっぽけな祈りしかないんだ

君しか見えないこの世界の中で
僕は自分をどう保てばいい？
僕の貧弱な想像力ではこの辺が限界だ
だから先回りして待っていてくれ
いつの日かきっと追い付くから