ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

震災被災地へ・・・

2014-07-27 07:32:13 | 出張
ある企業の依頼で、被災地の海岸の撮影に出掛けた。

前日の撮影から一度会社に戻り、4現場分の撮影機材を
何とか車に押し込んで、夜中に出発していた。

移動途中・・・遠くに見える地平線から大きな朝日が上がってきた。



この時期の出張時の一番の関心事は、やはり気象状況であって、
週間天気予報で確認しながら撮影スケジュールを調整するのだが、
これが・・・コロコロと変わって始末が悪いのである。

この様な朝日を見ると、この日は天気が良さそうで、
内心ホットするのである。

途中・・・朝食を兼ねた休憩の為、あるサービスエリアに寄った。
清涼飲料のコマーシャルなのか?こんな人?もお出迎え。



そこから、更に走る事約3時間・・・現場周辺に辿りついた。

復興に向けた工事がそこら中で行われていて、
土砂運搬の大型トラックが忙しそうに走り回っていた。


約束の集合時間までには、少し時間があったので、
海岸の近くまで行ってみる事にした。

移動途中、内陸側にこそ田植えが終わった水田を見る事もできたが、
海岸に近づくにつれ景色が一変する。





本来、水田と思われる場所は、辺り一面草ぼうぼうである。

多分・・・津波の影響で、塩害の為に植え付けが出来ないのだろう。

しかし、近づいて良く見ると・・・草の中に何かコンクリート製の
基礎の様なものも見える。

津波で流出してしまった、住宅の跡地だと判った。
そんな中に・・・茶色の一際大きな建物も見える。
小学校だろうか・・・?

更に周囲には、押し固められて無残な形を晒している車や、
住宅などが今も尚、数多く残っていて、可哀想で私には
それらの写真を撮る事は出来なかった。

あちらこちらにそんな光景が見えて、何とも言えない
気持ちになったのである。


報道カメラマンの人達は、震災直後でも危険を顧みる事なく、
この様な現場に入り撮影して、情報を発信してくれている。

我々が居ながらにして、そんな現状を知る事が出来るのは
彼らのお陰である訳だが、彼らはその時、一体どの様な心境で
シャッターを切っているのだろうか?

更に遠くに目をやると・・・海岸線沿いに、なにやら白い壁が見える。
あれが・・・噂に聞いた防潮堤かと悟った。



近くに行って見てみようと思って、近づいてみたのだが、
通行止めのバリケードと看板が・・・。


この場所で発生した災害時には、「想定外」との言葉が頻繁に
用いられた。

当然現在建設中の防潮堤も、今後発生するであろう津波の高さを
想定した上で設計されている事と思うが、自然の驚異を簡単にとは
言わないまでも人間が推し量る事など、本当に可能なのだろうか?
と、つい考えさせられてしまう。

そうかと言って・・・何も対策をしない訳にもいかない。

その対策の手法や規模に於いては、さじ加減が如何に難しいかと言う事も
一緒に考えさせられた一日であった。

被災地の復興に携わる人々の努力が、功を奏する事を心から祈りたい。






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2 コメント

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Unknown (920)
2014-07-29 21:24:22
そこは福島ですかね。だとしたら、円谷さんの出身地だと思います。

水田と思われる場所、一昨年は塩害で草さえも生えてなかったんですよ。自然の回復力はすごいです。
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コメント有難う御座います (ASTKF)
2014-08-02 09:01:06
超人が居たのは・・・多分福島の何処かのSAだったと思います。

そこを通り過ぎ、この時伺ったのはお隣の県の亘理町というところでしたが、塩害を受けたと思われる場所にも草が覆い茂っていました。

そんな状況下でも、自然の草花の生命力には頭が下がります。



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