ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

プロが道具を絶えず手入れをして綺麗にする訳

2011-09-21 20:08:14 | 撮影
最近、テレビの料理番組で、一流の料理人が出演しているのを目にする事があります。

驚く事に、その料理人達の使っている、包丁やフライパン等は、例外なくピカピカです。

それらがピカピカなのは、新しいから?・・・いえいえ、そうでは無いと思います。

お客様に提供する料理を丹精込めて作る。そのためには、包丁一つをとってみても、料理人が自分で思ったように素材を仕上げたい・・・と思っているからだと・・・私は勝手に思っています。

いくら腕の良い料理人でも、鉈の様な包丁や錆びたり刃こぼれした包丁では、流石に刺身は作れないでしょうからネ。

その包丁や、フライパンを、もう何年も使用していると言う事を聞いて、又また驚きです。

一般の人は、フライパンを1週間も使えば、焦がしたり、油がこびり付いて、結構汚れてきますよネ。

手入れを怠ると、本当に包丁は、直ぐに錆びますからね。

しかし、道具を手入れして使う事は、料理の世界だけの事なのでしょうか?

その料理人気質とも言うモノが、私は、空撮用ヘリのメンテナンスや取り扱いにも、相通じるモノだと考えています。

私は流石に、一流の料理人の様な訳には参りませんが・・・でも、そこを目指したいと思って頑張っていますし、機体を綺麗な状態に保つと言うのは、私のポリシーでもあります。。


では、何故機体を綺麗にしなければならないのか?機体など別に綺麗にしなくても・・・整備さえしていれば、・・・と、考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、機体を綺麗にする事は、事故を未然に防ぐ、最大の防御だと考えています。

私は、出張が比較的多いので、良くホテルに宿泊します。

その時、ちょっとセコイのですが、備え付けの(使い捨ての)歯ブラシを必ず持って帰ります。

しかし、別にそれで歯を磨く訳ではありません。

それを使って磨くのは、ヘリです。


撮影の前後や時間のある時に、歯ブラシでへりを隅々迄、磨くのです。

そんなに機体を綺麗にして、どうするんだ・・・と言われそうですが、綺麗にする事だけが目的では有りません。

隅々まで磨くと言う事は、隅々まで目が届く事に他なりません。

私は心掛けとして、ヘリを飛ばす前の準備で、燃料を入れる時或いは、バッテリーを交換する時などに、
常に機体を目視でチェックしていますし、チェックしない状態では、飛行させません。

その時に、汚れたままの機体では、目視でチェックする事すら出来ません。

その事が、トラブルや事故を未然に防ぐのだと、私は考えて、日々それを実行していますし、従業員にも厳しく指導しています。

従って、弊社の空撮用へりは、ネジの頭が錆びて赤くなった様なヘリは、1機もありません。

通常、散布用の産業用無人ヘリコプタは、農薬焼けするものですが、弊社のへりは、かれこれ5000ha程散布していますが、殆ど黄色くなっていません。

以前も、長年大分県の日○市で文化財の調査に従事していたと言う母の友人にが私のヘリを見て、このヘリは新しいの?と聞いてきた事が有ります。そのヘリは、5年ほど使用したヘリでしたが・・・何時も日○市で撮影していたヘリは、こんなに綺麗じゃ無かった・・・と。・・・褒めて頂ければ、尚、嬉しいですね。

今回、写真をアップしたへりは、弊社の所有機では有りませんが、ある団体で空撮用として使用を開始してから、今年で7年目に突入した機体です。

そのうちの、後半の4年間は弊社で実際に撮影に使用し、整備も請け負っていました。

その間の撮影箇所数は、延べ2000箇所以上になります。この機体も、その間、ほぼトラブルも無く、弊社の業務中は、その職務を全うしてくれました。

そしかし、その前の3年間は、酷い状態で使用していた様で、4年前に弊社でその機体を引き継いだ時には、ゴムのOリングが切れかけて、雲台からOリングの皮一枚でカメラがぶら下がっており、脱落する寸前でした。

しかしその後、愛情を持って整備をし、手を入れてあげれば、写真の様にピカピカで、調子も抜群になりました。

ラジコンヘリの空撮は、昔と違って、現在では、手軽且つ確実に撮影できるプラットホームへと進化し、また一般的にも定着し、公共事業にだって使用されています。

業務で撮影をされている皆さん。愛情を持って機体の手入れをして、事故やトラブルを未然に防ぎましょう。

又、機体を綺麗にするばかりでは不十分です。無線機関連は、必ず定期的に(1年が目安)、メーカーで点検を受けましょう。

この素晴らしい撮影業務の、未来のために・・・





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