中能登町能登部下に鎮座される「能登比咩(のとひめ)神社」。御祭神は『能登比咩神(のとひめのかみ)・沼名木入比賣命(ぬなきいりびめのみこと)』。合祀『天照大神、虚空津比賣命(そらつひめのみこと)、猿田彦大神、建御名方神、倉稻魂命、菅原道眞、素戔嗚尊、日本武尊、少名彦命』。
【(能登比咩神)太古大己貴命、少彦名命と共に天下を経営し越の八国を平け給う時此の地に至り国津神を求め給う、爰に機織乙女あり、命機殿に来たり御飯を語り給いければ乙女は稗粥と、どぶろくを進む、命甚く愛で生して永く吾苗裔と爲さむと宜り給う。此の乙女名を能登比咩神と稱へ奉る機棹を海中に投げ給いしに島が出来この島名は能登比咩織島又名は機貝島と云う。羽咋郡富来沖にあり。(沼名木入比賣命)人皇十代崇神天皇の皇女、沼名木入比賣命は皇兄大入杵令に隨いて当国の下向し此郷に駐り給う産土神能登比咩神の遺業を興し郷里の婦女に機織子業を教へ給う。 命此地に薨去し給いければ、里人御尊骸を後丘に葬り、神霊を祭祀し奉る。能登麻織物の御祀神と稱え奉り御神徳を仰ぎ奉る。】
拝殿に至る参道、色づき始めた木の下より神域を守護されるのは、昭和4年生まれの岡崎型狛犬さん一対と、ブロンズ製の神牛さん。
妻入りの拝殿
向拝彫刻は、波間に遊ぶ阿吽の玄武。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、昭和2年(1927)3月吉日建立の狛犬さん一対。吽形さんには小さな角、高らかに笑う阿形さんは鞠に手を置いています。
奉納神馬、腹掛けには水が湧き出る井戸を表す「井桁」の御神紋。
社殿左手に鎮座される「境内社:子安神社」。安産・子育ての神が祀られます。
昭和八年歌会始 昭和天皇御製碑
【 天地の 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たゝぬ世を 】
御神託碑。「天にならひ 地にうけたりし人こころ まからざりせば すなわちのかみ」
手水舎屋根上で参拝者を見守る瓦材の構え獅子
どの屋根だったか記憶にない(^^;) 留め蓋の獅子
奉納神馬、腹掛けには水が湧き出る井戸を表す「井桁」の御神紋。
参拝日:2011年10月18日
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御神名一口メモ
『能登比咩神(のとひめのかみ)・沼名木入比賣命(ぬなきいりびめのみこと)』、「能登上布」を生み出した二柱の織姫
『虚空津比賣命(そらつひめのみこと)』、息長宿禰王の娘。神功皇后の妹。
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