車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

津山駅・美作千代駅 in 岡山県津山市

2021年12月24日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岡山県

因美線駅舎を幾つか紹介したついでに、津山市大谷にある「津山駅」。「新見駅」「三次駅」と並び中国山地の交通の要所で、姫新線と津山線の乗り入れ駅ですが、因美線の全列車もこの駅を始終着としています。

大正12年(1923)8月21日  国鉄:作備線として津山駅 - 美作追分駅間、津山駅 - 津山口駅間が開業した際、久米郡福岡村大谷(現:津山市大谷)に設置。島式ホーム2面4線を持つ地上駅。

津山城址をイメージした駅舎だそうですが、思ったよりもこじんまりとして、はあて・・どの辺りが城址なんだろうと思案。

駅前には津山藩医で洋学者でもあった『箕作阮甫(みつくり げんぽ)』の像。

1853年のペリー来航時にアメリカ大統領の親書の翻訳を命ぜられたほか、同じ時期にロシアのプチャーチンがやって来た時は、交渉団の一員として長崎に派遣されるなど、日本の開国に際して大いに才能を発揮した「箕作阮甫」。開国後の1856年、蕃書調所(後に東京大学)を設立。阮甫は、その首席教授に任命されました。

今回の津山駅最大のお目当ては、津山駅の西側にかつて使われていた扇形車庫と転車台が残されており、それの見学。国産最大最強のエンジンを積んだディーゼル機関車『DE501』も一緒に見られるとあって結構楽しみにしていたのです。

が、残念ながら車両増設工事等のため一般の見学は出来ないようで、遠目から見るのみ。実はこの年の3月に大分県玖珠町に残された「豊後森機関庫」を見て来たばかりで、尚更見学を切望していたのですが仕方ありません。(機関庫は2016年4月2日、「津山まなびの鉄道館」として開館しました。)

ガラスケース越しなので今ひとつ不鮮明ですが、駅車内にあった「扇形車庫」の模型。こうして見るとかなりの規模だったと想像できます。

津山市の駅舎巡り、ラストは、津山市領家(旧久米村領家)にある「美作千代(みまさかせんだい)駅」。大正12年(1923)8月21日 、 旧作備線津山駅~美作追分駅間の開業と同時に設置。津山駅から二つ目の駅舎で、ここから11駅を経て新見駅で終点となります。

木造瓦葺の駅舎の入り口に置かれた丸ポスト。時代を重ねてきた駅舎にとてもよく似合っており、旅人の足を停めさせる効果を十分発揮しています。

ここは無人駅らしく、誰もいない待合室はひっそりと静か。時折聞こえてくる鳥の声が、はるかな昔に見た筈の情景を思い出させてくれます。

かっては新見方面に向かって相対式2面2線だった美作千代駅ですが、片側の線路は撤去され、単式ホーム1面1線となったとか。人の移動手段が車へと移っていった結果、こうした例を多く目にします。

訪問日:2015年4月25日


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