旧榛原郡相良町(さがらちょう)は静岡県の遠州東部、駿河湾の西岸に面し、江戸時代には田沼意次の城下町として栄えた町です。日本有数の茶産地、牧之原台地の南部にあり、茶業を基幹産業として発展してきました。海の幸、山の幸にも恵まれ、特に南端の海岸は海藻が豊富なことで知られています。また西部の旧菅原地区には明治初期から昭和中頃まで採掘された「相良油田」があり、その跡地は「相良油田の里公園」として整備。油井そのものと簡単な試験ができる程度の設備が保存されています。御前崎市、菊川市、榛原町に隣接。「町の木:松」「町の花:水仙」を制定。
旧キャッチフレーズは「人と自然が輝くふれあいのまち さがら」
明治22年(1889)、町村制の施行により、榛原郡相良町・菅山村・地頭方村・萩間村が発足。
1951年、榛原郡相良町が菅山村を編入。
1955年、榛原郡相良町が、地頭方村、萩間村を編入。
2005年、榛原郡榛原町と合併、牧之原市となりました。
独自のマンホールはありませんが、上水道関係の蓋には町章入りがあります。
昭和34年2月制定の町章は「「さがら」の頭文字「さ」を変形させたものです。」
防火用水槽、消火栓、仕切弁、制水弁、いずれも何処にでもある規格蓋ですが、それでも自治体章があるご当地もの。 いづれ消えてゆく旧自治体名や知章をこんな形で残せるのも、また素敵で面白いと思うのです。
旧町域にあった「北研」と書かれたマンホール。「北研エンジニアリング」の社名で、主に汚水枡を扱っている企業蓋です。
「農林水産」が設置するマンホール類には「農水」、「農」などの文字が入れられています。
旧相良町のマスコットキャラクター『茶々丸くん』。今では謎のキャラクターになっていますが、この名前だけで一押しキャラに決定!(笑) 相良と言えば、歴史好きにはとても有名な『田沼意次』がいますが・・関連性は多分無い・・。
町の花「水仙」が描かれた路上のタイル
相良町の観光名所にもなっている「根上がりの松」。この松は町の木に制定されています。
相良では、江戸時代中期より初の男子誕生を祝って端午の節句に凧をあげる風習が残されています。 商店街の広い歩道には「相良凧」のカラータイルが設置されています。図柄は、やはり男子の初節句を寿ぐもので、「鶴亀」は、共に長寿を表すもの。あらゆる吉事のお道具類の柄にも使われています。
鯉に金太郎で略して「鯉金」。身体堅固、立身出世祈願の図柄は、鯉のぼりの意匠としても有名。 自分の体の数倍もある巨鯉を捕まえようとする図柄は、まさに「強く逞しくあれ」の親の願い。
「おかめ」は別名「お多福」とも呼ばれており、文字通り多くの福をもたらす者。 ちなみにこの「おかめ」のモデルが、岩戸開きの『天鈿女命(あまのうずめ)』なのは有名なお話。
撮影日:2011年11月15日&2016年12月13日
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