車泊で「ご当地マンホール」

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願成就寺:慈眼院(じげんいん) in 大阪府泉佐野市日根野

2023年02月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

大阪府泉佐野市日根野にある真言宗御室派の寺院「大悲山 願成就寺 慈眼院(じげんいん)」『薬師如来』を本尊とします。

 

「天武天皇2年(673)、天皇の勅願寺として、また日根神社の神宮寺として「井堰山:願成就寺無辺光院」の名で『覚豪阿闍梨』により開創。奈良時代の天平年間(729~ 749)に『聖武天皇』の勅願寺となり、弘仁6年(815)、『空海(弘法大師)』によって金堂、多宝塔をはじめとする諸堂が再興されたと伝える。南北朝の正平8年(1353)に戦火を受けて焼失。その後、後村上天皇と後亀山天皇の勅命により再興。天正13年(1585)、羽柴秀吉の紀州征伐の兵火を受け、金堂、多宝塔を除いた全山が焼失。慶長7年(1602)、豊臣秀頼によって伽藍の再興が始められ、堂宇が建立された。明治時代の神仏分離により、無辺光院及び諸塔頭は廃絶。慈眼院のみが残された」

 文永8年(1271)建立の国宝「多宝塔」、高さ約10m。国宝・重文指定で屋外にある木造多宝塔の中では日本最小。「石山寺多宝塔」・「金剛三昧院多宝塔」と共に日本三名塔の一つ。初層内部には大日如来坐像(府指定有形文化財)が安置されます。

方3間、単層、寄棟造、本瓦葺の金堂は毘沙門堂、または一願薬師堂とも呼ばれ、重要文化財の指定。内陣に「杮(こけら)経(笹塔婆)」が保管されています。

金堂貫の彫刻。一般的には獅子や像、獏が良く知られているのですが・・

一見すると「像」に見えますが、耳も鼻も牙も・・・そのすべてが菊花によって構成されているのです。花びらの繊細さが見事に生かされた貫彫刻。いやぁ~、良い物を見せて頂きました(⌒∇⌒)

振り向いた龍に何か話しかける風情の人物。初めて目にした構図なので、何からとられた題材か不明。

最後は屋根の上から邪気を払う鬼瓦二種。特別変わった顔ではありませんが、それでも中々の迫力で境内を見下ろしています。

「日根神社」四の鳥居近くに「慈眼院の姥桜」と刻まれた碑。傍らの説明によれば「この桜は彼岸桜の一種で推定400年の老樹」とあり、大阪府の天然記念物に指定されています。

参拝日:2015年10月8日

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一口メモ

「杮(こけら)経」、杉、桧、槙などの木材を幅1㎝、長さ30㎝くらいの大きさに薄くけずり、その表裏に経文などを書写したもの。平安時代末期から江戸時代に多く作られた。頭部が山型に削られていることが多く、「笹塔婆(ささとうば)」ともよばれる。

 

コメント (4)
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