車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

海会寺(かいえじ)跡 in 大阪府泉南市信達

2023年02月04日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

大阪府泉南市信達大苗代に現存する、7世紀後半の創建と推定される古代仏教寺院の跡「海会寺(かいえじ)跡」。市のHPには「今からおよそ1350年の昔、泉南の地に突如として現れた古代寺院海会寺」とあり、一帯から発掘された出土品のうちの302点が「海会寺跡出土品」として国の重文に、また跡地は国史跡に指定されています。

約1350年前の白鳳時代に建立された巨大な寺院遺跡「海会寺跡」。寺は室町時代頃まで存続していたと伝えられていますが、幾度かの火事にあい建物は残っていません。しかしながら、奈良の法隆寺と同じ伽藍配置を採用した寺院としては最古級のものと推定されています。

海会寺の中心

回廊で囲まれた伽藍中心部の東に金堂、西に塔を配置。整備された塔基壇は金堂に使用されていたと考えられ、また廻廊跡も当時の佇まいを忠実に再現したものとなっています。

「塔基壇」

「講堂基壇」

回廊

立体模型

この立体模型が展示された場所から右手には、1993年の 集落部分発掘調査で確認された豪族の居館跡もあります。ただそのあたりの様子はこちらの知識不足でよくわかっていません(^^;)

海会寺跡出土品のうち302点は、隣接する古代史博物館に収蔵・展示されています。発掘の調査結果から、「海会寺」が大和朝廷と密接なかかわりがあったこと、泉南のこの地は中央政府にとって重要な拠点であったこと、また建設を可能にした近隣豪族の存在等々、考古学ファンにとっては非常に興味深い場所のようです。

崇峻天皇5年(592)に厩戸皇子が建立したと伝えられる「海会寺」。明日はその鎮守社として位置づけられていた「海営宮(一岡神社)」の紹介です。

訪問日:2015年10月8日

 

コメント (2)
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