うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

加速

2005年04月09日 | 日記
久々にレンタルビデオ屋に行きました。

行く時はいつもCDだけ見て帰るか、ビデオはお笑いをチェックするだけなのですが、久々にいい映画があれば見ようかなと思い行きました。邦画を見ようとコーナーに行ってホラー映画の多さに驚きました。そのビデオ屋さんはそこそこ大きなお店だと思いますが、新作以外の邦画の4分の1もの場所がホラー映画で占められていました。残りは任侠映画と有名監督(黒澤明氏が大半)とその他の邦画が4分の1ずつでした。

ホラーも霊的なもの以外のちょっと猟奇的な感じの作品が結構多いようで、そんな映像を見る人が多いのかと思うと少し恐ろしい気持ちになります。ボクは嘘と分かっていても血が出たりするのが苦手です。ただ、アル・パチーノのマフィアものと北野武さんの映画は例外的に見ます。血が吹き出るのを見せるのが主ではなく、作品の中に他にメッセージが強くある事が多いからです。なぜ、血が出るのが嫌いかと言うと、多分血が出る事に伴う痛みを知っているからだと思います。だからわざわざ作り物であっても、痛いものを見たいとは思いません。子供も大人も過保護になり過ぎて痛みを忘れているのでしょうか。

今はいろんな事が非常に便利になって、普通の人でもいろんな事ができるようになりました。誰もが簡単に写真を撮れるようになり、文章を書けるようになり、音楽を作れるようになり、それを簡単に発信できるようになりました。それ自体は非常にいい事だと思います。

映画にしてもひと昔前に比べたら驚くほど低予算で作れるようになりました。予算的な敷居が低くなった事で作品が溢れるようになりました。ほんの一握りのずば抜けた才能を除けば、大半は映画好きな普通の人です。そういう人が数えきれないたくさんの作品の中から注目してもらうには、他の作品より過激にしようと思う事もあるでしょう。見る方も目が肥えているので、少々の過激さでは納得しなくなります。その連鎖で猟奇的な作品が増えたのかなと思っています。

いくら18禁にしようが今はいくらでも見る事ができるでしょう。そんな物を見なくても世界には作り物ではない悲惨な出来事がたくさんあります。そんな現実は目に触れないようにして、作り物の狂気ばかり見ているのはかなりおかしい気がします。今、いろんな事が加速してきて、みんな不安だけと止まる(止める)事ができなくなっているような気がします。何かよく分からないものに追われるより、もっとのんびり行きたいなと思っています。

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