経済の力

「郵政」成立、厳しい情勢　総選挙の準備加速

郵政民営化法案の成立はいよいよ厳しくなってきたようです。小泉さんは否決の可能性が高くなれば、採決前に解散に踏み切ると思っていたのですが、採決はするようです。小泉さんは否決であれば解散と言い続けていますし、与党も野党も選挙ムードになってきました。

ただ、相変わらずかなり論点がずれているように感じて仕方がありません。反対派の言い分はだいたい「法案を成立させるために解散を脅しに使うなんてけしからん」や理由も言わず「国民の利益にならない」などが多いように見えます。

小泉さんが気に入らないから、反対というのはおかしな話です。今までさんざん小泉人気に便乗してきて、小泉さんが首相になる前からの言い続けていた郵政民営化には反対なんて、ズルイように思います。亀井さんのように小泉さんとゴタゴタがあって、小泉さんのやることなすこと気に食わないという人は仕方がないのかもしれません。しかし、どうもその流れに便乗している人が多いように見えて仕方がありません。

ニュースを見たり、読んだりしている限りでは、反対派の人の発言から民営化しないほうがいい説得力のある理論は聞いた事がありません。特殊法人に流れているという350兆円の解決策をきちんと言った反対派の議員は見た事がありません。反対派の人のいい分はいつも「過疎地の郵便局がなくなると」といった発言ばかりです。

小泉さんのやり方も決していいとは思いませんが、それと郵政の問題は別で、首相を辞めさせたいなら法案とは関係ないところでやってほしいと思います。参議院は解散がないからしがらみで投票するのかもしれませんが、選挙になって分裂選挙をしたら反対派の人はあまり勝てないように思います。かといって野党の人たちの話もとんちんかんで的外れな事ばかりで、政権を担えるとは思えませんからかなりの混乱が起こるのかもしれません。

今、周辺でおこっている様々な問題を、日本は軍事力が使えないのですから経済力で解決しなくてはいけません。経済力を背景に対アジアの問題や国連の問題、テロの問題などに毅然とした態度を示さなくてはいけないと思います。そのためにも日本の景気の向上と350兆円もの巨額のお金の透明性は必要だと思います。

いいかげん、つまらない痴話げんかやみたいな事や利権に群がっているのを正当化するのはやめてほしいものです。もしかしたら大きな混乱はあっても選挙をするのにいい機会かもしれません。これだけ注目が集まっているのですから、報道も核心部分をもっと分かりやすく報道し、国民がいろいろな事を考えるための材料を提供してほしいです。8日の結果がどうなるのか注目したいと思います。