Jリーグ第30節、この日NHK-BS1で浦和の試合を放送とのことで楽しみにしていた。
ところが、時間になっても中継が始まらない。
なんと岩村が出ているメジャーリーグワールドシリーズの中継を延長放送している。
4時間過ぎてまだ8回の攻防、雨で開始が遅れたようだ。(現地は午前1時過ぎだと)
結局放送が始まらないので、地上波TBSの「東京vs鹿島」戦に切り替えた。
また、この試合が息を呑むこれぞJ1というような素晴らしい試合。
目が離せなくなり、試合終了まで観戦。
3-2でFC東京が鹿島に競り勝った。
首位の鹿島、やはり小笠原の離脱は痛そう。
BS1に戻すと、なんと録画放送している。まあ、いいか、これで両方観られるし...
ここのところの浦和は、リーグ戦でもなかなか勝てなかったり、ACLでガンバに敗退、ゲルトの解任報道や、永井の移籍志願など芳しくない情報ばかり。
この日の放送を観ていると、いつもの試合と何かが違う。
よく聞いてみると浦和の応援がないのだ。
ゴール裏にあの大サポ団はいるのに、いつものあの威圧的な応援が聞こえてこない。
規模こそ違うが愛媛が行った無言の応援をしているのかと思ったが、それともちょっと違うような感じだ。
あとで浦サポのブログを読むと、試合前にコールリーダーが各ブロックを回り説明したそうだ。
「きょうは、応援スタイルを変える。サポは個々の選手のいいプレーに声援を送ってほしい。それが結果として全体のコールにつながるならそれもよし。」ということらしい。
これには2つの意図が感じられた。
1つは選手に対する喝。いいプレーにしか声援しないぞという無言の圧力。
もう1つは、決して1枚岩ではない浦サポの飢餓感を煽り、もう一度団結させようとの狙い。
(声を出せないつらさは、サッカーのコアサポならわかるはず)
果たして後半35分細貝のゴールが決まると、ものすごい音量のレッズコールが沸き起こった。
後半のこの時間まで、コールできない鬱憤が大爆発した瞬間だ。
結局この試合は、この1点を守り浦和の勝利。
首位鹿島が敗れたため、勝点3差の5位。
この試合をきっかけに、レッズの反攻が始まる予感がした。
(ビッグスワンに掲げられたダンマク)
「浦和の将来はこの残りの試合にかかっている。無駄にすれば来季も同じ事を繰り返すぞ。現場は、そしてフロントは本当に強くなる為に真剣に必死にこのクラブに愛を持って考えろ。もう待った無しだ。」
浦和のようなビッグクラブでも、サポは試行錯誤を繰り返している。
サポってそういうもんだね。
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