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日米和解   70年のスパンで考える。 そして、新たな船出の日本と外交

2016-12-30 | 日本時事新聞社

日米の和解が、70年たった今、ようやく実を結んだ。

            

真珠湾攻撃から、いまだに、息苦しい雰囲気を、両国代表が慰霊をしたことで、一気に日米の重しが取れたようだ。文句なしに、両国首脳が英霊に向かい、また民間の犠牲者の御霊に、慎しんで哀悼の意と不戦への思いを報告したのは、日米の絆を今以上に強くしていくものであろう。

ハワイ州の知事を務めた日系のジョージ有吉さんは、戦後も、通訳もかねてアメリカ軍に籍を置いた日系2世である。

街角で、やせこけた7歳の少年が、一所懸命に靴磨きをしていた。ジョージは、ピーナツバたーをつけたパンを、少年は腹を減らしているだろうと与えると、その少年は、食べずにきちんと包んで、袋に入れた。少年は、3歳の妹が待っているからと、言うのである。ジョージは、胸が熱くなり、きっと、このような少年がいる国は、起き上がりも早く復興が進むと思ったそうだ。記者も、戦後、10歳になり、確かに食べ物はなかった。一個の赤茶けったチーズが、なんとおいしかったことか。海兵隊のアメリカ人にもらったことをひと時も忘れない。兄二人も戦死、訃報に後ろ向きに泣いた母を忘れることはできない。でも、この和解が、大きな雪解けになったようで、何か知らないが、呪縛から解き放されたように感じる。

この和解に、慰霊に花束をささげた両国代表に、文句を言う、近隣諸国や日本の戦争を知らない国会議員などが、パーフォーマンスだとののしる連中もいるが、記者は、独立国日本の新たなスタートができたと衷心から喜んでいる。

戦争が好きな人間など、いるわけがない。日本は、強くならなければ、発言力も防衛力も国際的には弱く、路頭に迷う民族となりかねない。何を、求めているのか、それは、自由である。人間の尊厳の発露ではないのか。自由こそ、我々の究極の到達点ではないのか。どうか、古希をものにした人間は、日本人は、戦争の歴史を怖がらずに、息子や孫に伝える義務がある。それは、この戦争で犠牲になった人々への鎮魂となるのではなかろうか。(記者 古賀剛大)

 

 

 

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