ツアー席巻のリデイアコ、 スイテイシ―をうっちゃり優勝
魅せた遼のゴルフ 
中日クラウンは、優勝には、届かなかった遼は、最終日のマネジメントの不手際が原因だと自分自身を評していた。USツアーで学習した攻撃的ゴルフは、ファンにとっては魅力的だ。
今年の中日クラウンを盛り上げた張本人は、だれでもなく遼だと記者は念を押したい。遼の今回のゴルフを観察すると、遼がいかに、選手として、責任を感じるようになり、成長したパーフォーマンスが垣間見れたのも、見落としてはなるまい。韓国の２選手が、優勝、ランナ―アップとなり、日本の選手が、凌駕されたのも、現在の日本のツアーの選手に実力が国際的に追いついていない事実を明白にした。それだけに、遼は、言葉に挟まなくても、日本の選手として、責任を感じていたと伺える。その意識が、裏目に出たと記者は考える。もちろん、勝利したキムヒュンスン 選手は、日本ツアーを席巻しているのは、間違いない。しかし、彼が、世界て戦える第一人者とは、思えない。
その点、遼は、USツアーの常連の選手であり、世界をまたにかけて戦っているファイターなのである。だから、実力的にも、精神的にも上位である遼が、破れたのは、底知れぬプレッシャーと意識過剰になったのが、ドライバーとパットをくるわした最大の原因ではなかろうか。でも、記者は、失望しているのではない。いい意味で、USツアーの選手の腕前を披露したし、ファンサービスも怠りなくこなしたことも、これから、アメリカへ帰って、後半のゴルフツアーこなす原動力に拍車をかけると言っておこうか。
それにしても、女子ゴルフは、世界的に１０代のアマやプロが大活躍である。昨日まで、アマチュアで活躍していたのでは、と思えるリデアコが、またあっさり、今トップのステイシールイスをうっちゃり、優勝をしてしまった。日本では、１０代のマチュア選手，勝が、レギュラーツアーで、プロを抑えて優勝、サイバーオープンでは、森田遥、堀琴音、永井花奈などが活躍、森田は、一之瀬と優勝争いを最後まで演じた。これは、どうした原因なのか、一言でいえば、今の若手は、５歳ころからゴルフの勉強に入って、試合数も数多くこなしている。すでに１０年以上のプレー経験があるのだ。
これが、世界的傾向になったいるわけだ。男子でも、遼や英樹のように、５歳前後から、ゴルフになじんで、大きくなっている。アメリカも同様、ジュニアの時代の鍛錬が、１０代後半に花が咲いてくる現象が続いているのだ。日本は、ジュニアが育つ環境が乏しいし、一般の識者が好意的ではないために、ゴルフ場も特殊で解放されているとは言えない。スポーツにとって、環境ほど、大事なものはない。アメリカは、実に恵まれた環境にある。だから、陸続とジョーダンスピースのような選手が目白押しなのだ。今の日本では、遼や英樹が、ずば抜けていて、それに続く選手はいない。
さて。中日クラウン後記へ戻る。ピータートンプソン卿、パーマー、二クラス、トレヴィノ、バレストロス、スタッドラー、
グレグノーマンなどなど、枚挙にいとまがないが、１９６０年に始まって以来、名選手がプレーし、また誕生したトーナメントでもある。日本一のトーナメントと言える。遼の５８は燦然と輝く。
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