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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

時間の「変動費」と「固定費」

2012年06月29日 | 日記
昨日に続き、時間とお金に相通ずる考え方をお話したいと思います。

会計の世界では、

★固定費 … 売上いかんにかかわらず、毎月一定額かかる経費

 (例)人件費、テナント家賃

★変動費 … 売上の水準に応じ、上げ下げの動きがある経費

 (例)仕入原価、広告宣伝費

の2種類ありますね。



同じように、時間にも固定費と変動費が存在すると考えることができます。

★「時間の固定費」の例 … 通勤時間、食事時間、睡眠時間、
            ルーチンワーク、定例会議     etc.

★「時間の変動費」の例 … 自己投資(読書・トレーニング)に
            廻せる時間            etc.


時間の変動費はつまるところ、自由に使える時間ですね。

お金の世界で「フリーキャッシュフロー」という概念があるのと
同じです。



経営者において、時間の変動費として最も大切なのは何か?

昨日お話したトレーニングや有酸素運動の時間もそうですが、何より
重要なのは、

◎考える時間

だと思います。


会社のことを本質的に「考える」ことができるのは経営者しかいません。

結局トレーニングや有酸素運動がなぜ必要かというと、健康管理ひいては
脳の回転を良くする効果があるからです。



人間はリラックスしているときにアイデアやひらめきがよく生まれます。

昔、中国の宋の政治家で欧陽脩という人がこんな名言を残されています。

★良い考えの生まれやすい状況は「三上」である。

 一つは「馬上」(現代に例えると、移動中)

 二つは「枕上」(現代に例えると、寝る前や寝起き)

 三つは「厠上」(現代に例えると、トイレの中)



ですから、経営者がルーチン業務という時間の固定費に支配されていると、
次の戦略や成長シナリオを考えるという時間の変動費が十分確保できず、
悪循環に陥る恐れがあります。


先の読めない時代の中で、固定費を最小にしたり、固定費の変動費化が
企業財務では必要不可欠です。

時間も同じように、固定費を最小にし、変動費を大きくしたいですね。





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