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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

三者の倫理観

2008年08月08日 | 独り言
昨日、お客様の税務調査の立会いを行いました。

最終の結論はまだこれからですが、実地調査は私の納得できる形で終了しました。

顧問税理士として数々の調査をこなしてきましたが、税務調査には、一つひとつ
ドラマがあります。

今回の調査にも大きなドラマがありました。


大変規模の大きい収益性の高い顧問先だったのですが、私が今回の調査班の
リーダーである税務署員と方針について交渉している間に…

部下の税務署員がお客様に対し、問題となる言動をした事実が発覚。


その言動に対し、私は1時間以上にわたり厳しく抗議!

机もバンバン叩きました。


調査班のリーダーの方は大変紳士的な素晴らしい方で、部下の言動に対し謝罪を
して頂き、一件落着。


ただ今回改めて感じたことは…

●税務署・税理士・納税者の三者が倫理観をきちんと持つことの大切さ

です。


最近、国家公務員の社会規範に反する行為が問題になっています。

財務省のタクシー接待、防衛省の事務次官の収賄など記憶に新しいところです。

調査の現場でたまにお見かけするのが、税金は取れるところから取れといわん
ばかりに、ビジネス社会の常識に反する言動をする調査官の存在です。


当然のことながら、調査を受ける義務はありますし、経理処理の間違いをご指摘
頂いたり、万一不正が発覚した場合はきちんと正して頂き、それに対し、真摯な
態度で耳を傾ける必要が我々にはあります。

また、人格的にも大変素晴らしい調査官にも数多くお会いしました。

しかし、国家公務員としての自覚・責任感・品格に欠ける言動をされたら、
それを毅然とした態度で指摘し、改めて頂かねばなりません。


また、我々税理士も業界全体で、襟を正して仕事をしなければなりません。

経営者の方から税理士を揶揄する言葉として、一般的によく聞かれるのが、

●税理士は税務署の回し者

●会計事務所は税務署の出先機関

こんなご批判を頂戴しているようでは、我々税理士業界の未来はありませんね。

税務調査の対応の中で、そういうお声を頂戴しないよう、ビジネス社会のルール
「顧客志向」を常に肝に銘じ、お客様を税務署からきちんとガードする。


ひいては、納税者であるお客様にも、倫理観をきちんと持って頂く。

税金は死に金だからといって、脱税は絶対許されません。

ライブドアのホリエモンの事件以来、拝金主義が批判され、儲かったら何しても
よい的な企業の不祥事が問題になっていますね。

最近の例では、NOVA、船場吉兆がありました。

節税は当然大切です。しかし、節度はやはり守らないといけません。


私も税理士としての自覚&責任感をしっかり持ちながら仕事をしていく所存です。

また、今朝のミーティングで、スタッフに会計事務所の使命とは何かを言って
聞かせました。

三者の正しい姿勢が健全な社会をつくり、今この時代に厳しく問われています。


暑さ厳しい日が続きますが、お互い頑張りましょう!





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