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名古屋:小学校道徳教科書に教育委員6人の全員一致で!「光村図書」を採択

2019-07-28 08:43:59 | 2019年教科書採択
名古屋からの報告です。

本日(7月25日)の名古屋市の採択は、小学校の道徳教科書(2020年使用。4年間)が、「教育出版」から「光村図書」になりました。

今回も「教育出版」だと思っていたのですが、ほとんどの予想を見事に裏切って、教育委員長(司会進行役)を含む、教育委員全員の賛成で、「教育出版」から「光村図書」に決定でした。

ただ、現場の「学校票」では、「教育出版」が優位にたたっているとの事務局報告でした。2年間で教科書が変わるのを現場教員が嫌ったということでしょう。2年前の「学校票」でも教育出版が一番多かったこともつらい現実でした。

なお、専門委員会では、光村と教育出版が同等の評価とのことでした。

また、今届いた、採択会議傍聴者のメモのFAXによれば、
道徳採択では、先ず、それまで発言しなかった梶田教育委員(「速達ビール」会社社長)が、「教育出版は、教師の推薦表が1位755票で多いが、専門委員会では1位が光村でねじりがある。しかし、私は、教育出版は最後の学習の設問で答えを探してしまう感じの書き方で、道徳の話し合って考える目的野の趣旨から離れている」と道徳採択の最初に発言し、その後の議論をリード。

続いて、西淵委員も「両方の会社とも同じ教材『弱虫たろう』を載せているが、最後の分で、光村は考えさせる余韻を残しているが、教育出版は、殿様に答えを言わせている」と発言。

小島委員は、「光村がいい。バランスがいい」と発言。船津委員も「光村がいい」。小栗委員は「光村の表紙がいい。『君が一番光るとき』の言葉がいい」。

鈴木教育委員長は「光村は声に出して朗読する教材がありとても良いという保護者の声もあった」と、「市民アンケート」を読んだうえでの意見を述べている。西淵委員は「教科書を代えないでという教師の声もあるかと思うが、光村のほうが良い」と発言し、全員一致で、光村図書に決定した。

教育委員全員の率直な意見も出て、これまでと相当違った採択会議だったおもいます。

昨年までの教育委員、教員出身で「現場の意見は・・・」と採択会議の意見をリードしていた」愛知教育大学副学長の野田氏がいなくなったことも今回の採択に大きく影響していると思われます。

さらに、名古屋市採択に関する教科書会社の「政治的経済的戦略構図」と、来年の中学「歴史・公民」採択を見通した政治的決定という側面も見逃せないような気がしています。

詳しい分析はこれからです。
もちろん、私たちの要請・請願・教科書採択運動等による「一歩前進」と言う側面を評価するのはやぶさかではありませんし、「逆転勝利」はうれしい限りですが、それでもなお、教育委員・教育委員会事務局・校長会・教科書会社等の政治的思惑などもしっかり分析が必要だと思っています。


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