子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

2020年度中学校採択に関わって検定期間中の不公正な宣伝、採択依頼について緊急アンケート

2020-03-22 15:43:08 | 2020年度中学校教科書採択(大阪)
例年であれば3月末の教科書検定結果の公表が近づいてきましたが、大阪では、検定期間中の教科書会社などの不公正な宣伝活動がなかったかどうか、大阪の全ての市町村教委と首長に緊急アンケートを行います。

2018年は、このアンケートで日本教科書の不公正な宣伝を暴露することができました。日本教育再生機構や教育再生首長会議、モラロジー研究所、青年会議所、政治家等から何らかの働きかけがあったかどうか調べることを目的に実施します。

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2020年度中学校教科書採択に関わって
検定期間中の不公正な宣伝、採択依頼について緊急アンケート

子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会

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 日頃の行政と教育へのご尽力に敬意を表します。
 3月中に文部科学省は2021年度使用中学校教科書の検定結果を公表し、4月からは各地の市町村教育委員会で採択事務が始まることと思います。私たちは、教科書採択は、公正性と透明性が遵守される環境の中で適切に行われるべきだと考えています。しかし、近年、教科書会社やその支援者、政治家等から首長や教育員会に対して不適切な宣伝活動が行われていたことが明らかとなっています。
 2015年の中学校教科書採択に向けては、育鵬社の社員が東大阪市の教育委員長に2度にわたり非公式に接触し、他市では教育長を訪問していました。また2017年には、日本教科書(道徳)が教育再生首長会議で不正な宣伝・営業活動をしていたことが明らかになりました。
 そもそも教育再生首長会議は、育鵬社教科書(歴史、公民)を作成・宣伝している日本教育再生機構に事務局が置かれていたことがあり、育鵬社教科書と深い関係も指摘されていました。2019年度の教育再生首長会議の定例会議では、育鵬社や日本教科書を採択した首長(石川県加賀市長、栃木県大田原市長)や元横浜市教育委員長を呼び、教科書採択の経過などを講演しています。
 そこで、貴市町村長や教育委員会、教育長、教育委員に対して、検定期間中に教科書採択に関わる何らかの働きあっけがあったかどうか緊急にアンケートを実施します。お忙しいとは存じますが、教科書採択の公正・公平を確保するために非常に重要なことですので、どうかよろしくお願いいたします。締め切りは4月30日です。

■アンケートの内容
 
市町村長、教育委員会、教育長、教育委員それぞれについてお答えください。

(1)検定期間中に、教科書会社、もしくはその関係者、日本教教育再生機構、青年会議所、政治家、市民等から何らかの教科書の紹介、接触、働きかけ、資料の提供などはありましたか。

(2)検定期間中に、教育再生首長会議に参加している首長から教科書の紹介、接触、働きかけ、資料の提供などはありましたか?

(3)検定期間中に、モラロジー研究所など、道徳教育に関わる団体、個人から教科書の紹介、接触、働きかけ、資料の提供などはありましたか?

それぞれあった場合は年月日、具体的な事実を詳細にお答えください。なかった場合は「なかった」旨をご回答ください。