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子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

大阪市教委に教科書採択地区の複数化と、その審議の透明化を求める要望書・質問書を提出

2018-11-21 21:59:46 | 大阪市の教科書問題
大阪市議会教育子ども委員会では、二度にわたって大阪市の教科書採択区の複数化を求める陳情書を採択しています。しかし、今年度の中学校道徳教科書採択は、一採択地区のまま行われました。10月2日には、第21回教育委員会議における「協議題」として「平成32年度使用教科用図書の採択における採択地区について」審議されていることが明らかになりました。しかしその内容は完全非公開、情報公開請求で求めた配付資料も墨塗りだらけで全く内容が分からないものでした。

そこで、来年度の小学校採択に向けてあらためて採択地区の複数化と、その審議の透明化を求める要望書・質問書をだしました。

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2018年11月20日
大阪市教育委員会 
山本晋次教育長 様

大阪市議会教育子ども委員会で採択された陳情書を尊重し、
来年度からの教科書採択地区の複数化を求める要望書・質問書

子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

 10月2日の貴教育委員会第21回教育委員会議における「協議題」として「平成32年度使用教科用図書の採択における採択地区について」審議されていることが明らかになりました。
 しかし、教育委員会議でのこの審議は、傍聴者を閉め出す非公開審議となっていましたので、配付資料そのものの情報公開請求を行ったところ、ほとんどが墨塗りとなった資料しか公開されませんでした。これでは、教育委員会議でどのような議論が行われているか、市民には全く分かりません。会議から傍聴者を締め出し、配付資料さえ非公開としたこれら措置は、外部監察委員から指摘を受けてあれほど山本教育長が強調された「市民の疑惑を招くことのないオープンな議論」に明確に反するものです。
 2019年度は、新学習指導要領に基づいて初めて小学校教科書の採択がおこなわれる年です。来年度の教科書採択に間に合わせるには、2019年1月がリミットになると思われます。貴教育委員会は、教育子ども委員会で二度にわたって決議され採択された、採択区を複数化する陳情をあくまで尊重し、山本教育長もすでに実現を約束した以上、早急に複数化の結論を出すべきです。その審議状況を市民にオープンにするとともに、来年度からの教科書採択地区を複数化するよう強く要望します。早急に質問事項への回答を求めます。

質問項目

1.なぜ、教科書採択地区の複数化を巡る審議をオープンにしないのか、明らかにしてください。

2.大阪市議会教育子ども委員会で2度採択された採択地区の複数化を求める陳情書の内容を実現するつもりがあるどうか確認させてください。

3.採択地区の複数化について、現時点での進捗状況を教えてください。

4.来年の小学校教科書採択に間に合うように採択地区の複数化を進めているか、教えてください。また、採択地区の複数化に向けたタイムスケジュールも明らかにしてください。


以上


大阪市は、「廣済堂あかつき」を採択!

2018-08-08 04:42:09 | 大阪市の教科書問題
日、大阪市の中学校道徳教科書採択があり、廣済堂あかつきが多数決で採択されました。
選定委員会答申では明確な絞り込みはされていませんでしたが、昨年の小学校同様、総評に課題(つまり問題点)が書かれていないのが3社(日文、学研、あかつき)あり、これが事実上の絞り込みでした。

審議は教育委員の質問に選定委員長と副委員長(どちらも校長)が答える形で進められました。選定委員長は3社のなかではあかつきが現場教員には使いやすいと述べました。

教育委員のなかには個人の意見として、学研を1位、光村を2位にあげる委員もいましたが、廣済堂あかつきを読んで涙を流すくらい感動したとかいう教育委員もいました。

教育委員の意見はあかつき支持が多かったものの過半数にはならず、教育長が現場教員の希望が多いという理由であかつきを支持し、あかつきに決まりました。

廣済堂あかつきは22の徳目ごとに子どもに数値で自己評価をさせており、私たちは採択してはならない教科書であると申し入れしてきました。またあかつきは教材が保守的で、一つひとつが長く、とてもアクティブラーニングなど無理で、教員の評判もよくありません。
それなのに今日の審議では、現場の支持が高かったかのように言われていたので、驚きました。しかし、アクティブラーニングなど面倒だと考える教員には逆に使いやすいのかもしれません。

学校意見が公開されないと、明確な分析はできませんが、あかつきはかなり働きかけをしていたという話もありますので、営業活動の成果だったのかもしれません。

昨年は大阪府ではあかつきの採択はありませんでしたが、今年は柏原市もあかつきを採択しました。今後これらをしっかり分析する必要があります。

◇それぞれの教育委員の立場は以下の通りです。
大竹委員 1位 学研とあかつき  2位 日文
平井委員 1位 あかつき     2位 日文
森末委員 1位 あかつき
林委員  1位 学研        2位 光村
巽委員  1位 日文       2位 学研

山本教育長が、多数のあかつきにのり、採択となりました。


8/7大阪市の道徳教科書採択会議の傍聴を!

2018-08-06 19:09:23 | 大阪市の教科書問題
■8月7日は、最大の焦点の一つ大阪市での中学校道徳採択です。
傍聴人数は50名ですが、市教委と折衝し、出来る限り希望者を入れることを確認しました。
昨年も50人の定員で70名以上が集まり、全員が傍聴できました。
今年も同様の対応をとるとのことです。
会場がいっぱいになれば、立ち見もOKにするとのことでです。
できるだけ、たくさんお集まりください。

□日時 8月7日(火)15:30~
□場所 大阪市役所 屋上会議室(略称P1)9階
□傍聴定員 50名
□傍聴受付(市教委説明文)
今回は、多数の傍聴が見込まれますことから、午後3時から午後3時20分まで傍聴整理券を配布いたします。午後3時20分の段階で、傍聴希望者が定員を超えた場合は抽選により傍聴者を決定いたします。

■大阪市教委への抗議声明提出行動に参加を!
全国学テの教員給与への反映に断固反対する!
吉村大阪市長は方針を即刻撤回せよ!

□日時 8月7日(火)
□時間 大阪市教育委員会議 公開案件終了後すぐ(16時30分~17時ごろ)
□場所 大阪市役所 3階エレベータ前に集合し、
           教育委員会総務課が準備する部屋に移動

大阪市で、非公開で行われていた教育委員協議会が廃止!

2018-07-31 09:38:23 | 大阪市の教科書問題
今年の6月から大阪市教育委員会の不透明性の象徴的な会議である教育委員協議会(以下、「協議会」)が廃止されました。これまで非公開で議事録もつくらない「協議会」で議論してきたことを教育委員会議で行うことになったのです。

2015年の中学校教科書採択において、表向きの教育委員会とは別に「協議会」が何度も開かれ、採択教科書が事実上決定していたことが明らかになっています。その後、「協議会」の中で、教育委員会議でのシナリオが作成され、誰がどのタイミングでどのような発言をするかも事前に決められていました。私たちは、教科書採択の透明性の観点から「協議会」で実質的な審議を行わず、すべて教育委員会議で行うこと、「協議会」を行う場合でも配付資料の公開、議事録の作成、傍聴を強く求めてきました。従って、非公開の「協議会」を廃止し、全てオープンの教育委員会議で行うことになったのは一歩前進です。

ただ、今日(7月31日)の教育委員会議で行う選定委員会「答申」についての協議は「非公開」となっています。この点を教育委員会事務局に問い合わせると、従来、「協議会」で行っていた内容を、非公開だが教育委員会議で行うとしたと言うことでした。

重要なことは、通常の教育委員会議で行われるということです。そこでの審議は内容は、現時点では非公開だが、採択が終われば全て公開の対象になり、議事録も作成しなければならないということです。この点についても市教委事務局に確認をとりました。これまで「協議会」の配付資料は墨塗りだらけの公開でしたし、議事録もありませんでした。全て教育委員会議で行い、議事録を作成し、公開の対象となったのは、前進だと思います。

今後は、教科書採択に関して行われる教育委員会議を全て公開で行うよう要求を強めていきたいと思います。

ところで、大阪市の中学校道徳教科書採択の日程は、8月7日(火)15:30から、大阪市役所屋上会議室の可能性が高いです。正式に決まりましたらお知らせしますが、傍聴参加のご予定をお願いします。


大阪市議会教育子ども委員会:教科書採択区の複数化を求める陳情書を採択!

2018-03-21 08:48:24 | 大阪市の教科書問題
3月19日、大阪市会教育こども委員会で、私たちが提出した「教科書採択区の複数化を求める陳情書」が、自民党、公明党、共産党の賛成によって採択されました。

共産党の井上議員はずばり、「来年、平成31年の採択では複数化するのか」と追及してくれました。
それに対して高橋課長は、「平成31年以降は公正さを徹底する。陳情書第114号(2016年12月7日に採択された複数化を求める陳情書のこと)、および外部監察チームの報告書にのっとって進める。平成31年までに、複数化のメリット、デメリットを検討し、区割りの仕方も検討する」と明言しました。

3月9日の教育こども委員会でも自民党の荒木議員が同様の答弁を引き出してくれており、議会で2度も陳情書が採択されたので、複数化の方向はこれで明確になりました。2015年以降、粘り強く取り組んできたことが、ようやく実を結びました。しかし、まだまだ安心はできませんので、きちんと実行するようにこれからも働きかけたいと思います。

傍聴に駆けつけてくださったみなさん、ありがとうございました。