塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

「街を巡る」赤羽~志茂「廃正光寺」

2008-12-02 06:40:12 | 街を巡る
 北本通りの交差点を渡り岩淵に入る。この辺りは以前「江戸百」
の取材時(新荒川大橋)に歩いている。
 大満寺の門前に「幸福地蔵」があった。そのそばに何かいわれが
書かれた案内板があるが、文字が小さくて読めなかった。さらに先
に進むと「天王山 正光寺」があった。ところがこの寺は廃寺にな
っているのか、境内は荒れた広場になり、一番奥は駐車場がある。
それに境内中央には、観世音菩薩が忽然と立錐しているし、そこか
しこと境内は荒れ放題。左奥に社務所があるのだが・・・。
 朝の散歩だろうか地元の方がおられたので、この寺のことを伺う
と、1978年にお寺に住み着いてしまったホームレスの失火により
本堂を焼失。それ以来、再建されていないという。岩淵の中では一
番ふるいお寺だったそうで、当時は境内で植木市も開かれて相当な
賑わいだったという。先ほどの観世音菩薩は明治3年の建立で、当
時の住職が貴重な鏡を集め、それを溶かして造られたという。
 ここで目についたのが、石仏像の板が全面に張り巡らされた丸み
を持った塔があった。もちろんこの塔も火災により崩壊していたよ
うだ。仏舎利を納めたストゥーパ(仏塔)なのだろうか。
 全てが気になる廃寺・正光寺だった。
(北区岩淵町32番地11号)
幸福地蔵 観音菩薩像