☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

Go-Daddy-Oのライブ

2008年12月30日 16時49分43秒 | ライブ、コンサート、見てきました
12/28に、東京銀座「ケントス」で「Go-Daddy-O」というバンドのライブを楽しみました。



「ケントス」は、アメリカン・オールディーズポップス専門のライブハウスとして
長い歴史を持つ人気の店です。
最近は、70-80年代のディスコ/ロックナンバーを中心にしたバンドもよく出演していますが、
一貫して、懐かしいお馴染みのヒットナンバー、ダンスナンバー、ロックンロールで
楽しく踊って、楽しく飲んで食べる、そんな店。
僕もこれまで銀座・六本木・川崎・宇都宮・徳島・京都ほか、全国のケントスに出演しています。

で、おととい銀座店に出演の「Go-Daddy-O」は、
楽しく踊って楽しく飲む、という基本は同じですが、
選曲が他のケントスバンドとは一線を画する、ユニークなバンドです。

基本はロカビリーで、そこにスウィングジャズ、ジャイブという、
とても古い種類の音楽だけど、カッコよくてウキウキして、血湧き肉躍る、
いてもたってもいられない、そんな音楽を合体させた、楽しいバンド。
ドラム、ウッドベース、ピアノ、2ギターと4人のホーンセクション。
ホーンズが時にジャズのビッグバンドのようなぶ厚いサウンドを作り出し、
特にバリトンサックスがいい味を出してます。

リーダーでボーカル、ギターのコウイチがこだわりぬいたサウンドとメンバー。
もちろん彼の強力なボーカルがグイグイとバンドを引っ張る。
そして女性ボーカルのTomyが、きらびやかに華を添えてます。




Tomyは、めちゃくちゃ歌がうまい上、ご覧のとおりのチャーミングなルックス。
天が二物も三物も与えてしまった、いわば特別天然記念物。
きっと、デベソに違いない。(なんでやねん) 
Tomyのブログは
http://profile.ameba.jp/tomy-web

コウイチもTomyも僕の仲良しなので、
このバンドを褒めるとちょっと手前味噌になってしまいますが、
いいものはいい!!客席王でもある私はしょっちゅう見に行ってます。

このバンドには業界のプロバンド(ハコバンともいう)が忘れてしまったものが
いっぱい、手つかずで残っています。

好きだから、愛しているからこの音楽をやっているのだという高いモチベーション。情熱。
やっている本人達が常にフレッシュな感動を持ってやっている、純粋さ。
仕事だからやっているのではない、内面から湧き出る楽しさとノリ。
ホントに、素晴らしいと思います。

ちなみに、僕はこのバンドに入ってくれと言われても、断わります。
なぜなら、客席から見ていたいから。

皆さんも、銀座ケントス、あと千葉ピーナッツボウルでそれぞれ月1回のペースで
ライブやっているので見に行かれてはいかがでしょうか。

銀座ケントスも、今の店舗になってからちょうど一年。
通常のケントスの2-3倍のスケールの店構えは、ゴージャスのひとこと。
自分は行ったことはないけれど、赤坂や銀座にあった、
一流バンドや歌手が連夜出演していた
伝説の「グランドキャバレー」を思わせる、娯楽の殿堂です。
http://www.kentos-tokyo.jp/ginza/

さてこのブログも年内の更新は多分最後と思います。
11月に突然立ち上げてひと月。
皆さんに多数訪れていただき感謝しております。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を!!

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駅メロ作家、イベリコ豚を語る。

2008年12月26日 16時17分53秒 | グルメ情報
僕は、おいしいものには目がありません。

いろんなごちそうが好きですが、特にこだわっているのは、
青魚(さんま、さば、あじ等)と、豚肉。
青魚については後日にまわすとして、豚肉。これがないと生きていけません。
牛肉も鶏肉も羊肉もみんな好きですが、いつの頃からか、
豚肉、それも脂身のおいしさにすっかりハマッてしまいました。

とんかつの名店にも都内はほぼ行きました。
もちろん注文するのはロースかつ。
ロースならではのこってりしたうまみと、脂身の甘み。
うわぁ、よだれが出てきてもた。

そんな、とんかつ探訪をしているうちに、
西麻布に、イベリコ豚専門のとんかつ屋があり話題になっているとの情報。
行きました。「豚組」という店。
値段は結構しましたが、今まで食べたことのないおいしさ。
これで、自分的には「イベリコ豚」探求モードに入ってしまいました。

ちなみに、イベリコ豚というのは、スペインで産出している「イベリア種」の豚で、
独特の甘みと風味を持ち、特に脂身のうまさは格別。
えさは「どんぐり」なんだそうです。
衛生的な環境で飼育されている為でしょうか、
一般的な豚肉と違い、あまり火を通さなくても食べられるようです。

最近は国内でも「鹿児島の黒豚」をはじめとするブランド豚肉が結構あり、
どれもとってもおいしいですが、イベリコ豚は、ちょっと別種のお肉ですね。

僕が最近よく行っている店は渋谷の「石焼亭」と「おんどる」。

石焼亭は先日も行ってきました。
石のプレートで焼く焼肉がメイン。
カルビとか肩ロースもいいけど「セクレト」というのがヒットです。
これは英語で言うsecretで、
あんまりおいしいので、どこの部位なのか秘密!!ということらしい。
塩(これがまた旨みのあるおいしい塩だぁ)か、醤油ベースの焼肉タレで食べるのだけど、
僕はひと口めは何もつけないで食べる。
もともと塩コショウの下味があるので、これでも充分うまいのですね。

で、冬場は「鍋」があり、「ハリハリ鍋」が特にイケてます。
ハリハリはもともと関西で鯨肉の鍋として知られますが、
ここのは、イベリコのカルビ・豚トロ・肩ロースとお野菜のハリハリ風鍋。
これは、ノックダウンです。お肉が、甘くて、トロリととろけます。
値段は、居酒屋価格ではありませんが、オシャレだし、
デートにも使えますよ。

「おんどる」はしばらく行っていないのですが(すいません。)
ここもメチャおいしいイベリコの焼肉が食べられます。
ここは韓国式フォーマットの焼肉店で、
韓国産の石プレート(これを「おんどる」と言うらしい)で焼くのです。
場所がいわゆるホテル街の裏手でちょっと行きにくいのがたまにキズだけど、
気取らずガッツリとイベリコ焼肉を食べるならここですね。
鍋は、いわゆるチゲ、キムチ風味になってます。
ちょっとごぶさたなので、近々行きますね、店長!!

僕はイベリコ業界の人ではないので、特にリンクなど付けませんでしたが、
もし興味を持たれたら、検索ですぐひっかかります。

新年会は、イベリコだ!!
一緒に行きませんか。


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メリークリスマス!

2008年12月24日 14時26分36秒 | ライブ、コンサート、見てきました


これはいったい何かといいますと、
僕が大学を出て、百貨店に就職し、子会社の「リモーネ」という婦人服専門店に出向。
そのリモーネの年末キャンペーンのハガキ。1982年。
このイラスト、正真正銘、すべて僕の手書きです。
字もすべて手書きでレタリングしたものです。

これを書くに当たっては、市販のクリスマスカードを4-5枚購入し参考にしましたが、
基本はオリジナルです。丸写ししたら怒られるしね。

絵はともかくとして、レタリングは当時興味があり独学しまして、
検定も2級を取っています。
当時の仕事にも生かしていました。
原画、ちゃんと取ってありますが、☆くずの部分がぽろぽろと落ちてしまい、
ちょっと悲惨な状況です。
まあとにかく僕にとって懐かしく思い出深い、自作クリスマスカードでした。

ちなみに「リモーネ」は現在も東京近郊でチェーン展開していますので、
よろしくお願いします。
もう辞めた会社だけど宣伝してしまいました。(なんかくれ~)


おととい、モーツァルトのオペラ「魔笛」見てきました。
ワルシャワ歌劇場オペラによる公演です。
先日「フィガロの結婚」も見てきましたが、モーツァルトの代表的なオペラを
常に上演できる歌劇団なんだそうです。
この公演の最大の特徴はチケットの値段。S席が14000円。

通常、人気の演目を人気の歌手や指揮者が上演すると、
S席は4万、5万、場合によってはそれ以上します。
このワルシャワ歌劇場オペラは、安いチケットで、子供からオペラに興味のない人まで、
幅広い人たちに気軽に鑑賞してもらおうという心意気があります。
なので、セットにはそれほど凝っていません。
演奏のテンポも演出のテンポも、速いです。というか軽快です。
歌手の力量も、飛びぬけた人はいないけど、魅力的な歌手が沢山います。

ただ、魔笛というオペラはちょっとトリッキーなセットや、
ファンタジックな味付けが定番の演目なので、
若干ですがもの足りない感じはありました。
でも、値段を考えたら、話は別です。
この値段で「魔笛」がちゃんと楽しめるのだから、大OKです。
特に初心者や子供には、大御所が沢山出ていて重たいオペラよりも
気軽に楽しめていいかも知れませんね。

オペラは、いいですよ!!
来年もいろいろ来ますので、楽しみにしたいと思います。


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1月のライブ情報です。

2008年12月22日 11時57分15秒 | ライブ出演情報


いきなり、すいません。
僕が今メインでやっているユニットが「トリコロール」。

ボーカルのAki、サックスの里尚宏、ギターの僕のトリオ。
ジャズ、ボサノバ、そしてジャジーにアレンジしたポップスナンバーを
3人がそれぞれのカラー(トリコロール)できらびやかにお届けします。
ドラムもベースもいないので、この編成の中でめいっぱい工夫をしているのですが、
そこが大変でもあり面白い所でもあります。

1月から、東急田園都市線「駒澤大学」駅から徒歩2分、
「メルカート」という店でトリコロールのライブをやることになりました。
1/10土曜と、1/27火曜、の2回、やります。
スタートは21時で2ステージ。ミュージックチャージは1000円です。

この店は、東ちづると坂本冬美を足して2で割った感じの
「みゆきさん」が一人でやっている、小さいけれどシャレたお店。
みゆきさんは美人ですがサッパリしていてとても魅力的な人。
年明けからは僕らの仲良しでもある朴(ぱく)ちゃんがレギュラースタッフになります。
朴ちゃんも明るくて、言葉がキレイで、よく気のつく、人気者。
この店、とても居心地がよく、みゆきさんの作る料理(イタリア系)もとてもおいしいです。
お勘定は現品と交換で、精算しやすいよう、お酒も料理も
500円という設定が多くなっています。
サービス料、消費税、お通し、といった余計な出費はなし!!
ライブやってる時でも2000円も出せば充分楽しめます。
僕らのライブの時はもちろん、日頃からもぜひご利用下さい。
僕も、すっかり気に入って、出演がなくてもちょいちょい通っています。

店のホームページはなくて、朴ちゃんが作成中なので少々お待ち下さい。
ホットペッパーグルメのページはここ。
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000711548.html

ワイン居酒屋「メルカート」
世田谷区上馬4-5-5 パストラーレ駒沢3F
TEL/03(3487)3636
駒澤大学の西口出口を地上に出て右折、50mくらい歩いてまた右折、
そのまま50m歩いて右側のビルの3階です。




スクラッチの美鈴ちゃんとのライブも09年もやっていきます。
1/17土曜日、南林間「ハイダウェイ」。
前回は美鈴サンタさんがやってきて、楽しく盛り上がりました。
このブログを見て来てくれた人、サンキュー!!
2月からはベースを呼んでトリオでやるので、二人だけのライブとしては最後になるかも。
よろしくお願いします。ハイダウェイHPは
http://www.chez-ohya.net/hideaway/

明日12/23は赤坂ポップコーンクラブで「Midnight Special」のライブ。
コウイチ(橋本康一)を中心としたノリノリのロックンロール、オールディーズ。
理屈ぬきに楽しいライブなのですが、残念ながらこの日でラストです。
この店にはホントにお世話になりました。思い出いっぱいです。
ラストなので、ご都合のよろしい方はぜひいらして下さい。
赤坂ポップコーンクラブのHP 
http://www.popcorn-club.jp/

今日は、モーツァルトのオペラ「魔笛」を見に行ってきます。
あの話題の「アフリカバージョン」ではなくて、オーソドクスなやつです。
また感想など書かせていただきますね。


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ローリング・ストーンズの映画

2008年12月20日 13時15分54秒 | ライブ、コンサート、見てきました
「シャイン・ア・ライト」見てきました。

前の記事がジュリーニで、今度はストーンズですよ。
我ながら、頭が混乱しそうでっせ。

いやあ、ぶっとびました。すごいパワーですね。
撮影が2006年10・11月とのことなので、ミックとキースは63歳、チャーリーは66歳。
ミックもキースも、顔は、ウルトラマンに出てくる「ドドンコ」を操る「ミイラ男」。
シワが進化というか風化して歴史的な工芸品みたいになってるけど、
ミックの歌声は、相変わらず、というか以前にも増して、若い!!
ビックリしますよ。
ブリッジズ・トゥ・バビロンの頃よりも明らかに若返ってます。

人間の声は、年齢とともにシブく、重たくなっていくものですが、
これはどーゆー事なのでしょうか。
まさか、特殊な薬でも使っている訳ではないと思いますが、
日頃から節制とトレーニングを怠らないんでしょうね。

キースもいい伸びのある歌声で、けっこうビブラートも使ったりして、
味のあるボーカルです。
ギターはますますヘタになってましたが。

チャーリー。66歳(当時)で、ロックビートはしっかり叩けるのか。
叩いてます。迫力あります。
パワーアップ、グレードアップしてます。
いやーすごいです。

ロニーも、ベースのダリル・ジョーンズも、サックスのボビー・キーズも、
みんなよかった。
途中挿入される、60-70年代の若いミックもカワイイ。

ストーンズもそろそろ引退解散まで秒読みかな、ならば
最後の雄姿を見ておかないといかんかなと思って行ったけど、
これならとりあえずまだ5年は大丈夫でしょう。

ストーンズは、僕も随分入れ込みました。
アルバムも、ほぼ全作持っているし、ブートレッグも多数あります。
DVD、ビデオ、写真集も何冊もあります。
ギターだって、デビュー当時のキースが弾いていた
シルバートーンの「ミーティア」(テレビに出た時写ってましたね)や、
当時ブライアンが弾いていたグレッチの「ダブルアニバーサリー」、
ブライアンが66年以降弾いていたギブソンの「ES-330」。
みんなビンテージギター屋で購入して愛用、
特にグレッチはR&R、ロカビリー、ジャズと僕のメインギターになってます。

ビートルズと比べると、歌も演奏もヘタ、作曲能力は月とスッポン、
ルックスだって劣りますよ。
でもストーンズには、ロッカーとして、芸能人として光るオーラがある。
アウトローで、セクシーで妖しい。普通じゃない。退廃的なものも持っている。
特に、初期に於けるブライアン・ジョーンズの解き放つオーラは、すごい。

それと、ストーンズと言えば、ブルース。
ブルースへの愛は初期も現在も一貫してますね。
この辺も僕が大好きな所です。

この映画、ホント見てよかった。
今日はストーンズ聴こうかなと思ったけど、
やっぱりジュリーニのドボ8を聴いている私です。



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ジュリーニの、ドボ8。

2008年12月18日 16時35分41秒 | クラシック音楽
皆さんはクラシックの名曲を違う奏者やオーケストラで聴き比べてみたこと、ありますか。

ジャズやポップスの場合、同じ曲を違う人がやれば、
楽器の編成もアレンジも違うし、第一に歌う人の個性が違う。
だけど、クラシックの場合は、基本的に同じスコアを音にしているのだから
あんまり違わないんじゃないかと思うでしょ。

で実際どうなのかというと、これが見事に違うのですね。
確かに、あまり違いのわからない平凡な演奏もありますが、
マエストロ(巨匠)と呼ばれている指揮者やプレーヤーの作品になると、
その人独自の解釈と脚色で、実に個性的な世界が広がっていきます。

たまたま「クラシックジャーナル」誌で、名曲名盤の聴き比べをする企画を
やらせていただいたこともあって、
いろんなマエストロの世界を実感することができました。

オーケストラ指揮者のマエストロで、有名な人と言えば、
カラヤン、バーンスタイン、ベーム、フルトヴェングラー、トスカニーニ、
ワルター、クレンペラー、クリュイタンス、チェリビダッケ、クライバー、
いろいろな名人がいましたが、僕が一番好きなのは、ジュリーニ。



カルロ・マリア・ジュリーニはイタリア人の指揮者で、
1914年生まれ、終戦後めきめきと頭角を現し、名指揮者として活躍、
1998年に引退、2005年に逝去しています。
ご覧の通りのダンディーなおじさんで、
名前の割には沢田研二さんには似ておらず(ジュリー似?)
クリント・イーストウッドに一番似ているでしょうか。

この人はどういう指揮をするのか。

その前にあの有名マエストロ達はどうなのか、ザックリとですが書きます。

ベーム/とてもキッチリカッチリしたオケを几帳面に作り上げる、
文部省推薦の「チョー安心して聴ける」クラシック界の校長先生。

カラヤン/言わずと知れた超スーパースター。作品の商品としての価値を重視して、
ビジュアルも含めたトータルプロデュースで次々と作品を発表し続けた人。
ナルシスト。完璧主義者。

それに対して、ジュリーニの振るオケは、
イタリア人らしい美意識に貫かれた、美しく詩情的で、歌心にあふれた演奏。
遅めに設定したテンポの中でじっくり表現されたアンサンブルは
味わい深くてせつなくて、聴く者の琴線を捉えて離さない。
そんなふうに表現できるかと思います。

指揮者にもいろんなタイプがあり、何日もかけて徹底的にリハーサルを重ね、
一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブルを作り上げる人もいます。
対してジュリーニは団員を権力で支配するのでなく、フランクに打ち解けて
一緒にひとつのアートを作り上げていく、そんな人だったそうです。
団員にはメロディーを心から歌うように弾くことを常に口にし、
団員の個性や魅力を引き出し、本番での緊張感から来るフレッシュな爆発力を重視。
そのため、リハーサルはキメ細かくやるけれど連日やるようなことはしなかったそうです。
コンサートやレコーディングが終了すると、その瞬間に団員が感動して涙する、
そんなことも多くあったといいます。

引退直前の97年に、彼がブルックナーの交響曲9番を振るコンサートがあり、
DVDが発売されていますが、チャプター1はそのリハーサルが収録されています。
83歳のジュリーニは、大御所なのにちっとも偉そうなそぶりもなく、
リハのスタジオに「やあやあこんにちは」と言いながら入って来る所から始まり、
部分的にリハをし、団員に説明とダメ出しを行い、
結果がよいとやさしい笑顔で「素晴らしい!!」と褒めてくれます。
自分もプレーヤーになったつもりでジュリーニにダメ出ししてもらう気分、
これはホントにしびれます。
このDVDを見て僕はますます彼が好きになりました。

僕が所有しているジュリーニの作品の中で、特に愛聴しているものは、

ショパン/ピアノ協奏曲1・2番、ツィマーマン(ピアノ)、78・79年
モーツァルト/交響曲40・41番、ニューフィルハーモニア管弦楽団、65年
ブラームス/交響曲第4番、ウィーン・フィル、89年
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」、ロイヤル・コンセルトヘボウ、92年
ドヴォルザーク/交響曲第8番「イギリス」、同上、90年
そして同曲のシカゴ交響楽団、78年。

中でもドヴォルザークの8番(ドボ8)、これに今ハマッているのです。
ジュリーニは98年に引退しますが、89年頃から
自らの死期を悟ったかのように、名曲の集大成となる録音を多数残しました。
枯淡の境地に達したマエストロは、以前より更に遅いテンポで
じっくりと、そしてやさしく、以前から何度も吹き込んできた名曲に再び命を吹き込みます。

ドボ8の90年バージョンもとても甘くやさしくせつなくて、ホントに癒されます。
78年のものは、ジュリーニも多少若いし、シャキッとしていてテンポも少し速いけれど、
よく歌うジュリーニ節の基本は同じで、これもすごく魅力的です。
ということで私はこの2作を毎日交互に聴いているのです。
90年のものは、初めて聴く人は避けた方がいいかも知れません。
ジュリーニにずっぽりハマッた、ある程度年齢の行った人でないと
ちょっとつきあいづらいかも知れませんね。
78年のものの方が皆さんにオススメかな。

ジュリーニを心から愛するファンの人たちは数多いですが、
素晴らしいファンサイトがあります。
http://homepage3.nifty.com/giulini/
すいません、了解とっていませんが載っけてしまいました。
もしジュリーニに興味を持たれた方、このサイトはいい情報満載ですので
訪れてみてはいかがでしょう。

今日も長くてすいません。ではまた。
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更新がなくてすいません。

2008年12月16日 00時16分55秒 | インポート
12,13そして明日とライブ出演があってバタバタしている上に、
風邪をひいてしまいまして、これがなっかなか治らんのです。
昨日も今日も昼はじっくり睡眠タイムを取ってなんとか治そうとしています。

なので、あさって(もう、明日だ)17日には何かしら楽しいネタを書こうと思っとります。
どーも、すんまそん(死語)。

あっ、共同通信社の取材、受けました。
基本的には社内向けの情報用の取材だったようですが、
何か外部に向けて発信することもあるかも知れません。



これは、愛器テレキャスターをシブく鳴らしているワタシ。
愛用のギターについてもそのうち書かせてもらいますね。

ところで、ライブの会場で、お客さんから
「読売新聞に、僕の名前入りで駅メロの記事が出ていた」との情報を
いただきました。
うちは朝日新聞なので、ちょっとキャッチしそびれてしまいましたが、
どなたか情報お持ちの方、タレコミしていただけると嬉しいです。



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明日の、取材

2008年12月11日 14時46分25秒 | インポート
明日の昼1時から、「共同通信社」さんの取材を受けます。

京浜急行の駅メロ開始直後にフジテレビのふたつの番組に
取材をしていただきVTR出演させていただきました。
その時の模様は「テレビ、出ちゃいました」の項をご覧いただくとして、
その後は特に取材もなく、「もう、プチブーム終了!?」
てな感じで本人的にはちょっとサビシイ感じもありましたが、
久しぶりに取材していただけて、本当にありがたいです。

しかも、今回は「○○新聞」とか「○○スポーツ」とかの単独取材と違って、
「共同通信社」ですから。
ここから配信された情報が、もしかしたらいろいろなメディアに
掲載されるかも知れない。

ありゃま、えらいこっちゃ。
今からドキドキしてきてもた。

なーんてね。こないだテレビの取材も受けてるので、大丈夫。
ちゃんとしっかりしゃべってきます。
その結果がどうなったかもこのブログで紹介しますね。

明日、あさっては二日続けてライブハウスに出演です。
詳しくは「ライブ情報です。」の項をご覧ください。
明日12日は大宮の「マッカーサー」。
バンド「ハミングバード」にトラ(ヘルプ)出演。
13日は、小田急線・南林間「ハイダウェイ」で
女性ボーカル・美鈴ちゃんとのデュオライブをやります。



僕はライブハウスやジャズクラブに出る時は必ず「衣裳」を着ますが、
この店はくつろいだ感じの店なので、あえて衣裳ぽくない服装でやっています。
美鈴ちゃんもキレイですよ。

お近くにお住まいの方、よかったら遊びに来て下さいね。
もちろん「駅メロコーナー」も毎回やってます。

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クラシックジャーナル誌のこと

2008年12月09日 23時49分23秒 | クラシック音楽
プロフィールの欄にもありますが、
僕は幼少時からずっと父親が聴いていたクラシック音楽を
否応なしに聴いて育ちました。

自分の意志で音楽を聴いたり演奏したりするようになってからは、
父親への反発もあって、ロックやジャズに熱中していました。
しかし、大人になり、音楽で生活するようになって、
ふと気がつくと、家でくつろいでいる時に聴く音楽はほとんど
クラシック音楽になってしまいました。

父親が当時好んで聴いていたモーツァルトやシューマン、
ピアノのクララ・ハスキルやソプラノ歌手のエリザベート・シュヴァルツコップは
そのまま私の愛聴盤となりました。

現在の僕のお気に入りの人たちは、
作曲家は、モーツァルト、ショパン、ラヴェルが僕の3大巨匠。
他に、ドヴォルザーク、シューマン、ヨハン・シュトラウス、レハールなど。
あと、ブラームスの室内楽もいいな。
オーケストラ指揮者は、ジュリーニ、クライバー、ミュンシュ。
チェリビダッケも、すごいなー。
あと、アンドレ・プレヴィン。この人は指揮者としても巨匠ですが、
ピアニストとしてもめちゃくちゃ魅力的でシャレている。
ジャズも弾くし、作曲家としてハリウッド映画などの作曲もする、
憧れのマルチミュージシャン。
ピアニスト単体では、やっぱりハスキル。
彼女を超えるピアニストは、永遠に出てこないんじゃないかな。
あと、ソプラノ歌手のシュヴァルツコップ。
美声、というのはこの人のことだよねー。

とまあ、大好きな人がいっぱい、います。
これらの人達について、おいおいこのブログでも書いていこうと
思います。
最初は指揮者のジュリーニについて、書こうと決めています。
お楽しみに。

ところで、プロフィールの欄に「クラシックジャーナル」誌にも執筆、とあります。

クラシックの僕の好きな名曲をいくつかの演奏者によるバージョンで聴き比べをし、
バッサバッサと斬ってしまう、という記事を、
僕が知人友人に向けて出していたメールマガジンのようなものに付録して
皆さんに読んでもらっていました。そうしたら、
これミョーに面白い、と評価してくれる人がいて、
「クラシックジャーナル」誌に紹介していただいたのです。

僕はもちろんクラシック評論家ではありませんし、
専門知識も大してありませんが、音楽家のプロではあるので、
評論家のプロとは異なる目線で、面白い記事が書けるかも知れない。
よし、じゃあやってみようということで、
連載企画「塩塚博の オレ流名曲名盤聴きまくり・これぞ、名盤!どこが、名盤?」
を書かせていただきました。テーマは
第30号(08年2月)ベートーヴェン/交響曲第9番・合唱付
第31号(08年4月)ショパン/ピアノ協奏曲1・2番
第32号(08年6月)ラヴェル/ダフニスとクロエ
第33号(08年8月)ブラームス/ピアノ五重奏曲
第34号(08年10月)モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番
の5回にわたり、書いています。
第34号は、この雑誌の最新号なので、今書店にある
クラシックジャーナル誌を見れば、
ホントに僕の書いた記事が載っています。



クラシックジャーナル誌のHPは
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/index.html

ただ残念なことに、この最新号をもって連載は終了してしまいました。
なので、ぜひ、書店でご確認下さい。
幻になってしまう可能性、大!!であります。
マニアックな雑誌なので、大きな書店か、大手CD店に行かないと、
置いていません。
あとは発刊元の「アルファベータ」から取り寄せ、ですね。

この記事を5回分書いたことで、僕もすごく勉強になりました。
今後の音楽家人生にも大いに役立てていこうと思っています。
ありがとうございました。

ではまた。
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ユリオカ超特Qの単独ライブ「Q展」

2008年12月07日 22時11分38秒 | ライブ、コンサート、見てきました
このブログでも紹介させていただいた、腕ききお笑い芸人の
「ユリオカ超特Q」さん。

今日12/7の3時・7時そして明日12/8の7時半、
新宿・プーク人形劇場で恒例の単独ライブ「Q展」をやっています。

今年の夏からスタッフとして参入し、音楽ネタを作ってきた、
言わば内輪のタレントさんなので、手前味噌にはなってしまいますが、
この人はホントに、めちゃくちゃ面白いです。



見てのとおり、頭頂部に著しい特徴を持っている彼は、
そのハゲを武器にした自虐ネタで爆笑をかっさらいます。
今日もハゲネタは鉄板!!
客席には芸人さん達も何組も来ており、特に「ちがうかー?!」の持ちネタが
現在ブレイク中のあのコンビの姿も。
彼らもユリQさんのネタを見たら、自分達もどうしてハゲてないのか、
地団駄踏んで悔しがったのではないでしょうか。・・ちがうかー!?
その他にも時事ネタなども満載しての90分ノンストップ漫談、
いやぁパワフルです。

そして今回は僕らがこの数ヶ月練りこんできた音楽ネタを
ネタおろししました。
ハゲの悲哀を、永年連れ添った女性への情とからめて、
切々と歌い上げたムード歌謡、「たたいて、赤坂」。
今日もウケは上々でした。今後彼の定番ネタになっていくでしょう。
皆さんにもお聴かせしたいですねぇ。

楽屋で記念撮影。



ライブは明日の7時半からもう1回あります。
今日の2回公演は立ち見も出る盛況でしたので、
明日もかなり混むと思いますが、
もしよろしかったらぜひ見に来て下さいね。
ユリオカ超特Qのブログはこちら。
http://yaplog.jp/yuriq/

先日も書きましたが、僕は小さい頃からホントにお笑いが好きで、
この世界に入ってからもいろんな芸人さんのライブに行きますし、
幸い仕事という形でご一緒させていただくこともあります。
この辺の話も後日、まとめて書かせていただこうと思います。

ではまた。
コメント (2)
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