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やっぱり美味しい!カレー専門店 横浜(珈里店 横浜)王寺店/昭和レトロ食堂(29)

2021年09月08日 | グルメガイド
昨日(2021.9.7)王寺に出たついでに、王寺駅南口の「カレー専門店 横浜 王寺店」(珈里店 横浜 北葛城郡王寺町王寺2丁目7-4 )に立ち寄った。ずいぶん以前に何度かお邪魔したことはあるが、今回は「昭和レトロ食堂」シリーズの一環として取材しようと思い立ち、再訪したのである。



こちらの目玉は、文字通り黄身がとろとろの「目玉カレー」税込み800円だが、今回は純粋にカレーを味わいたかったので、「ビーフカレー」同650円を注文した。出てきたのが写真のカレーである。なおカレーにはコーヒーまたはバニラアイスがついてくる。「奈良グルメ図鑑」には、



王寺の駅近く、ビルの地下一階にあるカレー専門店。店内はカウンターのみ12席。写真は一番人気の目玉焼きトッピング。基本のビーフカレーに目玉焼きが2つ乗る。ルーはマイルドだが、後から香辛料がじんわりとやってくる。卵を絡めればまろやかに。テーブルには福神漬け。食後にコーヒーかバニラアイスが付く。店名はここのオーナーが、もともと横浜でコーヒーの修行をしていたかららしい。1980年創業、地元の人たちに愛され、常連さんが多く訪れる店。





1980年(昭和55年)創業ということは、今年で41年!押しも押されもせぬ「昭和レトロ食堂」だ。カレーという単品で41年間もの長い間、人気を保ち続けたというところが、すごい。店内の木製のメニュー板も、風格を感じさせる。カレーは食べてしばらくしてから、じわじわ辛さが利いてくる。美味しいビーフ味のカレーである。以前、当ブログで東京・有楽町のポークカレーの店「マーブル」を紹介すると、Facebookに「カレーはビーフやろ?」というコメントをたくさんいただいた。東京と違い、関西はやはりビーフ文化圏のようだ。



「横浜」王寺店は、王寺駅南口から徒歩3~5分という便利なところにある。ビルの階段を降りた地下1階にあるので、ご注意を。なお香芝市にもお店を出店されている。皆さん、ぜひ「横浜」をお訪ねください!

※11/13 追記 11月9日にお訪ねし、一番人気の「目玉カレー」税込み800円をいただきましたので、写真を貼っておきます。併せて、お店に貼ってあった新聞記事(毎日新聞奈良版「食探訪」2019.10.11付)の切り抜きも見つけましたので、以下に記事内容を貼っておきます。



「咖里店 横浜」目玉焼き乗せビーフカレー 秘伝スパイスが絶妙
JR王寺駅南口から徒歩5分の飲食ビルの地下に、昭和の香りが漂う「咖里(カレー)店 横浜」はある。元プロ野球選手の中島節男さん=香芝市出身=が1980年に開店した店を、当時アルバイトだった神代(こうしろ)邦子さん(57)=王寺町出身=が受け継いだ。老若男女に受け入れられる味わい深いカレーで、開店と同時に常連客が訪れる人気を誇っている。【加藤佑輔】


店は国鉄スワローズで外野手を務めた中島さんが引退後、王寺町内の本店(77年開店、2013年閉店)の2号店としてオープン。中島さんが好きだったエリア「横浜」を店名にしたという。神代さんは1992年からアルバイト店長として勤務。2013年に中島さんが体調不良になったことをきっかけに、神代さんに経営が任せられた。



一番人気はビーフカレーに目玉焼きを乗せた「目玉カレー」(750円)。弱火で10時間炒めた玉ねぎが、ルーに香ばしい匂いとコクを与える。受け継いだ秘伝のスパイスとフルーツソースを混ぜ合わせ、絶妙なバランスの甘み、酸味、辛みが表現されている。コロッケ(110円)やエビ(180円)、カツ(300円)などのトッピングも用意。辛さが苦手な人には「ハヤシビーフ」(650円)もあり、こちらも人気メニューだ。

店内はカウンター12席で、レトロな喫茶店のような雰囲気。食後には無料でホットコーヒーかアイスクリームが付く。神代さんは「ご家族での来店も多く、よく落ち着く店だと言ってもらえる。気軽に足を運んでほしい」と話している。



水曜定休。ルーの持ち帰りも1人前430円(パック代+20円)でしている。駐車場は近隣パーキングの利用を。王寺町王寺2の7の4、王寺アルファビルB1F(0745・73・9977)。 

女将さんの神代(こうしろ)さんというお名前が珍しかったのでお聞きすると、淡路島のご出身だった。さすが『古事記』に登場する島(国生みで最初に生まれた島)だけのことはある。「人名だけでなく、地名にもありますよ」とおっしゃるので、検索してみると、Wikipedia「神代村(兵庫県)」がヒットした。〈神代村(くましろむら)は、兵庫県三原郡にあった村。現在の南あわじ市神代(じんだい)各町にあたる〉。

郵便番号簿を見ると、確かに南あわじ市には、神代喜来(ジンダイキライ)、神代黒道(ジンダイクロミチ)、神代國衙(ジンダイコクガ)など、「神代」とついた地名がたくさん出てくる。

この日、お勘定を済ませて王寺駅へ戻る途中、駅に向かう階段の手前で女将さんが、私が忘れた傘を持って待っていてくださった。「私の方が早く着いてしまいました」「よく帰り道がお分かりでしたね、ありがとうございます!」と申し上げたが、安物のビニール傘をわざわざ走ってお届けいただいたとは、感謝感激である。またお邪魔しなければ…。

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4 コメント

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マーブル! (井上)
2021-09-08 14:41:22
マーブル、よく知ってます。インドカレーをいただきに何回か訪れたことがあります。同じフロアに東京ラーメンの名店、中本があり(蒙古タンメン中本とは異なるお店、既に閉店)、そちらにもよく伺いました。
話は変わりますが、人生の三分の二を首都圏で過ごしている小生でもいまだに「肉」という言葉の使われ方で違和感を感じることがあります。肉といえば、関西では普通牛肉を意味しますが、関東では豚肉、鶏肉を含む総称として用いられます。関東では、肉じゃがに入っているのも、肉まんに入っているのも豚肉。関西では肉まんに豚肉が入っていたら詐欺だと言われかねないので(笑)、豚まんと言いますね。
だいぶまえに奈良出身の知人と東京の某ホテルで食事をしたときのこと、メインディッシュは何かと訊いたら「お肉料理です」とのウェイター氏の答え。ところが出てきた料理はチキンソテーで、その知人が「さっき肉と言ったじゃないか、なんで鳥なんだ」と文句を言いそうになるのを「まあまあ」と抑えたことがありましたっけ(笑)。
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鶏肉のすき焼き (tetsuda)
2021-09-09 06:34:26
井上さん、コメントありがとうございました。

> マーブル、よく知ってます。インドカレー
> をいただきに何回か訪れたことがあります。

おおそうでしたか、有名店なのですね。中本、今度訪ねてみます。

> 肉といえば、関西では普通牛肉を意味しますが、
> 関東では豚肉、鶏肉を含む総称として用いられます。

そうですね、「肉丼」は牛丼のこと、「肉うどん」は甘辛く煮た牛肉をトッピングしたうどんですよね。

関西ではチキンは「肉」のイメージがありませんが、奈良に来たばかりのとき、奈良では「鶏肉のすき焼き」を食べることがあると聞きました。

地元のスーパー(ビッグ・ナラ)に行くと、すき焼き用にスライスした鶏もも肉が売られていて、これには驚きました。あっさりヘルシーなので、好む方は多いようです。
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鶏肉のすき焼き (井上)
2021-09-09 13:03:10
小生が小学生のとき(もう50年以上も前です)、お誕生会で同級生の自宅(尼ヶ辻近辺)に招かれ、食事をご馳走になったのですが、すき焼きだと言われて喜んだら、なんと鶏肉だったことがありました。確かに(そう一般的ではないと思いますが、)奈良では鶏肉のすき焼きを食べるようです。
なお、前回コメントの括弧内に記載のとおり、有楽町の中本は既に閉店しておりますので、念のため。
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大和高原の食 (tetsuda)
2021-09-11 08:43:08
井上さん、コメントありがとうございました。

> お誕生会で同級生の自宅(尼ヶ辻近辺)に招かれ、食事をご馳走になったの
> ですが、すき焼きだと言われて喜んだら、なんと鶏肉だったことがありました。

『聞き書 奈良の食事』(農文協)には、「大和高原の食」として登場します。多くの農家では鶏を飼っていましたので、そのなごりだと思います。

> 有楽町の中本は既に閉店しておりますので、念のため。

これは失礼!
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