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4年ぶりに「誕生祭」「鷽(うそ)替え神事」が復活!菅原天満宮(奈良市菅原東)/毎日新聞「やまとの神さま」第85回

2024年05月25日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。今週(2024.5.23)掲載されたのは〈相撲の始祖や道真ら祭る/菅原天満宮(奈良市)〉、執筆されたのは、同会会員で奈良市にお住まいの増田優子さんだった。
※トップ写真は、菅原天満宮の拝殿=奈良市菅原東で

同神社は、日本最古の天満宮とも言われる。コロナ禍を経て6月25日(火)には、4年ぶりに「道真公誕生祭」と「鷽(うそ)替え神事」が行われる。では、以下に全文を紹介する。

相撲の始祖や道真ら祭る/菅原天満宮(奈良市)
菅原天満宮は、奈良市菅原東の阪奈道路近くに鎮座します。平安時代の神社一覧である「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」にも記されている古社です。祭神は、菅原家の一系三神です。

祖神とされる天穂日命(あめのほひのみこと)の子孫の野見宿祢(のみのすくね)は、当麻蹶速(たいまのけはや)との力比べでこれに勝ち、相撲の始祖とされます。垂仁(すいにん)天皇の皇后が崩御した際、野見宿祢は殉死の習慣をやめ埴輪(はにわ)を埋めるよう進言した功績で、土師臣(はじのおみ)の姓を賜りました。 

のち土師古人が781(天応元)年、土地の名である「菅原」への改姓を願い出て認められ、そのひ孫が菅原道真です。境内には石造りの臥(ふ)せ牛や梅の木、使い古した筆を供養する筆塚があり、今も多くの人が、試験合格や学徳成就の祈願に訪れます。

6月25日の「道真公誕生祭」「鷽(うそ)替え神事」は、今年は4年ぶりに行われます。鷽替え神事は大宰府で神事の際、多数の蜂が人々を刺そうと襲ってきましたが、鷽が飛んできて蜂を食い尽くし、危機を救ったことに由来します。

参拝者は鷽のお守りを購入します。鷽は嘘(うそ)に通じますので、災いや不吉なことを嘘とし、吉に変えられるよう願いながら、太鼓の音に合わせて「替えましょ、替えましょ」と声をかけ合って、お守りを交換します。(奈良まほろばソムリエの会会員 増田優子)

(住 所)奈良市菅原東1丁目15―1
(祭 神)天穂日命(あめのほひのみこと) 野見宿祢(のみのすくね) 菅原道真
(交 通)近鉄大和西大寺駅から南に徒歩約15分
(拝 観)境内自由
(駐車場) 有(無料)
(電 話)0742・45・3576


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