NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2024.5.9)掲載されたのは〈奇岩続く景勝 ご神体も石/岩尾神社(山添村)〉、執筆されたのは、同会会員で奈良市在住の藤井哲子さんだった。この日、藤井さんは奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」の推しナラコーナーで、「奈良でジャズ」をテーマにお話しされていた。
※トップ写真は、岩尾神社拝殿と神体石=山添村で
今回の岩尾神社は、おそらく巌(いわお)神社なのだろう。拝殿の後ろに横たわる神体石を、うまく写真に収められている。山添村はミステリアスな村で、私も以前、2泊3日で村を訪ね、「巨石めぐり」、「神社めぐり」、「お寺めぐり」という3本のブログ記事を書いたことがある。では、記事全文を紹介する。
岩尾神社(山添村)奇岩続く景勝 ご神体も石
三重県との県境に位置する山添村。県道80号(奈良名張線)から里道を数百㍍入った村の東部が、岩尾神社のある吉田集落です。東方を流れているのが名張川で、集落の辺りは奇岩、奇石が続く景勝地です。
集落の中央部、鬱蒼(うっそう)と大樹が茂る山の中に、岩尾神社が鎮座します。鳥居をくぐると石段が続き、左には丸みをおびた灯籠(とうろう)、そこから起伏に富んだ里の風景が見渡せます。石段を登りきった場所に拝殿があり、木々に守り包まれた台地の空間が広がります。
祭神は岩尾大神で、拝殿のすぐ背後に、ご神体の巨大な2個の自然石を拝することができます。二つの巨石の間には祠(ほこら)が設けられ、岩尾大神が祭られています。昔この地に神が降臨した際、神がたすき掛けで石を背負ってきた名残と伝わる紐(ひも)のような跡が、くっきりと刻まれています。
神体石を含め周辺の箪笥(たんす)、長持、葛石(つづらいし)、鏡台と名付けられた石や、馬の蹄跡(ていせき)のある石は、村の史跡に指定されています。
時おり、わずかな隙間(すきま)から木漏れ日が注ぐと、まるで古代の風景が照らし出されたかのようです。神体石の足元は、かつての「石売り行事」で子どもたちが河原で拾ってきた小石などで、敷き詰められています(奈良まほろばソムリエの会会員 藤井哲子)
(住 所)山添村吉田
(祭 神)岩尾大神
(文化財)巨石は村指定史跡
(交 通)県道奈良名張線道標から里道を数百㍍
(駐車場)なし
(電 話)山添村観光協会 0743-85-0081
※トップ写真は、岩尾神社拝殿と神体石=山添村で
今回の岩尾神社は、おそらく巌(いわお)神社なのだろう。拝殿の後ろに横たわる神体石を、うまく写真に収められている。山添村はミステリアスな村で、私も以前、2泊3日で村を訪ね、「巨石めぐり」、「神社めぐり」、「お寺めぐり」という3本のブログ記事を書いたことがある。では、記事全文を紹介する。
岩尾神社(山添村)奇岩続く景勝 ご神体も石
三重県との県境に位置する山添村。県道80号(奈良名張線)から里道を数百㍍入った村の東部が、岩尾神社のある吉田集落です。東方を流れているのが名張川で、集落の辺りは奇岩、奇石が続く景勝地です。
集落の中央部、鬱蒼(うっそう)と大樹が茂る山の中に、岩尾神社が鎮座します。鳥居をくぐると石段が続き、左には丸みをおびた灯籠(とうろう)、そこから起伏に富んだ里の風景が見渡せます。石段を登りきった場所に拝殿があり、木々に守り包まれた台地の空間が広がります。
祭神は岩尾大神で、拝殿のすぐ背後に、ご神体の巨大な2個の自然石を拝することができます。二つの巨石の間には祠(ほこら)が設けられ、岩尾大神が祭られています。昔この地に神が降臨した際、神がたすき掛けで石を背負ってきた名残と伝わる紐(ひも)のような跡が、くっきりと刻まれています。
神体石を含め周辺の箪笥(たんす)、長持、葛石(つづらいし)、鏡台と名付けられた石や、馬の蹄跡(ていせき)のある石は、村の史跡に指定されています。
時おり、わずかな隙間(すきま)から木漏れ日が注ぐと、まるで古代の風景が照らし出されたかのようです。神体石の足元は、かつての「石売り行事」で子どもたちが河原で拾ってきた小石などで、敷き詰められています(奈良まほろばソムリエの会会員 藤井哲子)
(住 所)山添村吉田
(祭 神)岩尾大神
(文化財)巨石は村指定史跡
(交 通)県道奈良名張線道標から里道を数百㍍
(駐車場)なし
(電 話)山添村観光協会 0743-85-0081