tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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陀羅尼助の原料・キハダの原木を展示!/やくぜん(橿原市今井町)の店頭で(2016 Topic)

2016年07月17日 | お知らせ
大峰登山者の土産物として知られる「陀羅尼助(だらにすけ)」などの胃腸薬に使われるキハダ(黄膚)は、ミカン科キハダ属の落葉高木で、黄柏(おおばく)とも呼ばれる。この樹皮は《板状で味はきわめて苦く、粘液性があり、ベルベリンを主成分とする。漢方では、消炎性収れん剤として、下半身の炎症や充血、黄疸、下痢などの症状に用いられる》(漢方ビュー)。


見よ!この偉容。写真は、若林稔さん(今井町町並み保存会会長)にお撮りいただいた

名前は聞いていても、その現物を見た人は少ないだろうが、なんと、それが大成漢方薬局が運営する「お食事処やくぜん」(橿原市今井町)の店頭に展示してあるのだ。かつて「テンタクルズ」(タコ、イカなどの触手の意)というアメリカのパニック・ホラー映画があったが、それを思わせる不思議な形状と、まっ黄色い木肌。これは一見の価値がある。やくぜんの山田さんからは、このようなお便りをいただいた。


「お食事処やくぜん」の店頭(展示前の様子)

この黄柏の木は6月21、22、24の3日がかりで採取し、トラックで運搬し、展示しています。設置後、上部(表面)薄皮を剥がし、まっ黄色な木肌が現れています。すでに店のスタッフがFacebookに写真を投稿したところ、パワーをもらえたといった反響があります。

ご存じのように「だらに飴」はこの根の皮からエキスを取っています。現在、この黄柏自体が入手困難で、これでやっとだらに飴のエキスを抽出する作業が始まります。…




だらに飴。この飴のホームページから拝借。意外と美味しいのだ

採取の様子は、末尾の画像をご覧いただきたい。こんなに丁寧に掘り下げるのだ、まるで遺跡の発掘現場である。みなさん、ぜひ足をお運びください! よろしければお食事も、「だらに飴」も!




コメント (9)
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