tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

るるぶ古事記 が登場!

2012年05月25日 | ブック・レビュー
 るるぶ古事記(1300年 古代ロマンの旅)
 パーソナル企画・スタジオ彫
 JTBパブリッシング

今年は「古事記完成1300年」の記念すべき年。おかげで書店の店頭には、毎週といっていいほど『古事記』に関する新刊書が店頭に並ぶ。平城遷都1300年の年(2010年)にも、こういう新刊ブームが起きたが、それを彷彿とさせる。新刊書には手軽で分かりやすい本が多く、日本人の心の「古層」を呼び起こす『古事記』が、グッと身近なものになってきた。そしていよいよ、「古事記ツアー」に必携のガイド本が登場した!それが「るるぷ 古事記」838円である。版元の「内容紹介」によると

巻頭カラーグラフでは辰宮太一氏の解説で「古事記」を分かりやすく解説するほか、関連のエリアを古事記のストーリーとともに分かりやすく解説。各エリアページでは、各エリアの「古事記」ゆかりのスポットや古事記の旅の際、訪れたいスポットやお店、味処なども合わせて紹介する。また、各エリアごとに「古事記の旅」のモデルルートも掲載する。古事記を知って、体感できるるるぶならではの一冊。【掲載エリア】島根、鳥取、淡路島、奈良、宮崎

●古事記を知る 著 辰宮太一
国生み/天安河の誓約/天石屋戸/八俣の大蛇退治/因幡の素兎/国造り/大物主神と三輪山/国譲り/天孫降臨/海幸彦と山幸彦/神武東征
【コラム】古事記中巻・下巻を読む 神と人との物語

●島根 須佐之男命と大国主神が活躍する「出雲神話」の地
・須佐之男命と大国主神
・須佐之男命活躍の地へ
・出雲 神話ゆかりのスポットへ
・八百万が集まる神話の聖地・出雲
・大国主大神が鎮まる出雲大社
・出雲大社のお祭り 神迎祭/神在祭/神等去出祭
・出雲そば
・島根県立古代出雲歴史博物館
・神門通りでおみやげ探し
・出雲の注目SPOT
・松江
・松江1dayさんぽ
・玉造温泉街
・松江の注目SPOT

●鳥取 霊峰・大山を有し大国主神が若き日を過ごした地
・白兎海岸/白兎神社
・大国主神が試練のときを過ごした地
・神々ゆかりの地
・ジオパークにも認定 鳥取砂丘
・鳥取の注目SPOT
・倉吉の注目SPOT
・米子の注目SPOT
・鳥取、島根の『古事記めぐり』1泊2日ドライブコース

●淡路島(兵庫県) 国生みし神話が宿る“はじまりの島"
・国産み神話の舞台 沼島
・御食国、淡路島のごちそう
・淡路島の注目SPOT
・淡路島の『古事記』めぐり1泊2日ドライブコース

●奈良 記紀が編纂された古代国家形成の地
・記紀に残る日本最古の道 山の辺の道
・カムヤマトイワレビコゆかりの地 橿原
・記紀編纂はじまりの地 飛鳥をサイクリングで巡る
・葛城古道ウォーキング
・平城宮跡を中心とした佐保、佐紀路
・奈良市内のみどころ
・東大寺/春日大社/興福寺/奈良公園周辺/薬師寺/唐招提寺
・ならまちをぶらり散策
・奈良グルメ
・奈良みやげ
・記紀編纂を1泊2日で旅する
・持統天皇の恋路を1泊2日で巡る

●宮崎 「天孫降臨」「海幸彦山幸彦」そして神武天皇船出の地へ
・高千穂 天孫降臨の舞台を訪ねる
・美々津
・西都原古墳群
・宮崎タウン
・日南海岸
・霧島
・宮崎の『古事記』めぐり1泊2日ドライブコース

 地図で読む『古事記』『日本書紀』 (PHP文庫)
 武光 誠
 PHP研究所

奈良のほか、島根・鳥取、淡路島、宮崎と、エリアの選択も適切である。地図も豊富で、タウンガイドやグルメ情報も豊富なので、これ1冊で、古事記ゆかりの地を楽しく巡ることができる。編集スタッフのなかには、『るるぶ奈良』の取材でお世話になった、長谷川ゆかりさんや八木孝さんのお名前もあった、懐かしい! なお「背景を含め、もう少し詳しく知りたい」という方には、『地図で読む「古事記」「日本書紀」』590円という文庫本があるので、併読されることをお薦めする。両方買っても1500円ほどで済む。

敬遠されがちな『古事記』が、このように鞣(なめ)されて提供されることで、同書に関心を持つ方がますます増えることだろう。まもなく「神話博しまね」も始まる。ぜひ『るるぶ古事記』を携えて、古事記ゆかりの地をお訪ねください!
コメント (2)
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