“趣味で世界の切手をコレクションしていて、最近はインターネットオークションで使用済みの寄せ集めセットを買い求めている。購入すると一度に何百枚も届くため、朝から晩まで切手とにらめっこしている。まずスマートフォンで国名を検索し二百近い国・地域ごとに整理する。現在の手持ちは四万枚ほど。膨大な数を前にして、この上ない喜びを感じている。
切手の魅力に取りつかれて五十年。五輪の記念切手二千種を近くの郵便局で展示したこともあった。新型コロナウイルスの影響で外出はままならないが、家の中で切手のそれぞれの国や地域に思いをはせる至福のときで浮き浮きしてくる。”(7月1日付け中日新聞)
津市の伊藤さん(男・73)の投稿文です。切手収集を趣味にされている人も多かろう。伊藤さんは4万枚といわれる。どれ程の量か、嵩かボクには見当がつかない。この歳になると皆さん、断捨離とか言ってその処分に頭を悩まされる人が多い。先日は硬貨の処分で相談を受けたし、絵画の寄付した人も知っている。ところが伊藤さんは違うのである。まだ収集を続けられ、楽しんでおられる。人生百年と言われる時代である。70代で終活などと言っているととんでもないことになる。と言っても人間、明日も知れぬ命である。残された人が戸惑わない配慮はしておいた方が良いが、処分など最後の最後でいいし、しておかなくたって捨ててもらえばいい。楽しめる間は楽しめばいい、ボクは大いに伊藤さんに賛同したい。ボクは活動はあと5年、死ぬのはあと10年先、と毎年言っている。1年無事すぎれば1年先延ばしである。
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