“町内会活動への関心を高めてもらおうと、一宮市新生三丁目町内会は、住民に町会費で購入した品を配布している。山田裕範会長(七〇)は「見返りがあれば、関心を持ってもらえるのではないか。住民の意識を変えたい」と話す。
山田さんは四月に会長に就任し、会費を払っても活動に消極的な住民や、会費を払わない集合住宅の住民が多いことを実感したという。寄付者に返礼品を贈るふるさと納税をヒントに、配布を企画した。
誰もが使いやすい品として、食品を保存する耐熱容器を選んだ。住民への感謝のメッセージを添えて、会費を支払う約三百世帯に配布する。既に受け取った人からは、感謝されているという。山田さんは「町を活気づけたい。今後も住民のために役立つ町内会活動を続けていく」と話した。”(12月21日付け中日新聞)
記事からです。町内会組織を維持していくのが難しくなってきた。山田さんは関心を持ってもらおうと思って、品物を配布したと言われる。衰退に任せるのではなく、いろいろな試み、努力が必要であろう。山田さんはそれをされている、立派と思う。
まずは町内会に入らない問題である。役所は入ることは義務ではない、と言う。入らない人も入っている人によっていろいろな恩恵を受けている。そのことを役所は伝えているのだろうか。理屈はいくらでもつくが、本音は町内会費を払いたくないことと、役員をやりたくないことではなかろうか。町内会費が必要と言うことは、それだけの事業をしているからである。入れば輪番制ながら役員が回ってくる。それを拒否したらもう町内会は成り立たない。
ボクの近くの町内でもう5割が入っていないという。ボクの知人の町内では入っている人が3割という。ボクの町内は幸いながら、入っていない人はゼロのようだ。ボクは入らない人を1人でも作ってはいけない、と盛んに言ってきた。1人でも作ったら五月雨現象である。老人会がそうである。昔は対象になったらすぐに入ったものだが、今では新規入会者はほとんどゼロである。
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