寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3658話) アプリで結ぶ

2024年04月23日 | 活動

 “私が住職を務める寺の無料通信アプリの公式アカウントを創設して間もなく1年。檀家や墓地利用者、地域の皆さんに手軽にメッセージを伝える手段として有効だと知って導入しました。
 最初は何をどのように発信すれば良いか分かりませんでしたが、アドバイザーから「文章は簡潔に」「写真を入れた方がいい」との助言を受けて改善を重ねました。週1度の配信で寺の行事や各種活動などを紹介しています。今や登録数は150ほど。現代の文明の利器を介することでコミュニケーションが随分スムーズになったように感じます。
 住職になって20年になります。皆さんにとってより身近な寺になることを目指して、さらに精進していくつもりです。”(3月22日付け中日新聞)

 岐阜県神戸町の僧侶・桑海さん(男・47)の投稿文です。今やいろいろな情報発信方法がある。うまく使いこなしたいものだ。これを宗教関係者が利用された、と言うことに興味を覚えました。既存の宗教は今や衰退の一途ではなかろうか。ボクは浄土真宗である。ボクの関わる丹羽郡十八日講を例にとって話すと、もう100年以上の歴史があります。昔の話を聞くと、凄い団体、行事も凄かったようです。でも今や会員は50名ほど、それも80代が大半です。若い部類のボクがもう80歳近いのですから、先が見えます。年々行事の参加者も減っています。この会は有志の会です。その宗教を職業としている方はどのようにしておられるのだろうか。桑海さんは、コミュニケーションに通信アプリを利用され始めた。年数回の行事にしか縁の無かった人達に、週一度の話しかけを始められた。これは大きい。ボクは仏教は良い宗教と思っています。是非関係者には、ひと踏ん張りしてほしいものです。


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