“心をこめて年賀状をしたためることを、わが生きている証しとして毎年書いています。はがきの全裏面を自筆の字と絵で埋めてきましたが、年齢を重ねた今は胸の動悸や手の震えがあり思うようにいきません。そこで今回、郵便局の印刷サービスを利用して新年用を準備することにしました。中央上部に「いつまでも感謝の心忘れない」との太い文字を配し、真ん中には、えと寅が正座したまま両手をつき頭を下げてあいさつする絵を入れてもらいました。下部の余白は病気静養中の人や書道家など一人一人の顔を浮かべながら自分の言葉を添えています。五十枚ほど投函できた年の瀬、ささやかな幸せをかみしめています。”(12月20日付け中日新聞)
名古屋市の主婦・一上さん(女・91)の投稿文です。ボクも先週年賀状を投函した。今年は80枚送った。年賀状廃止の連絡もあり、年々少なくなっていく。多い時代は200枚を超えていた。妻は数年前に止めた。自然に任せていても減っていくので、ボクは自分から止めることはしない、と心に決めている。ボクも生きている証しとしたい。
一上さんは、裏書き全面を自筆の絵と文字で埋めてきたと言われる。凄い努力であったと思う。ボクがもらっていた人で、出す何ヶ月も前から構想を練り、版画を手作りされていた人がある。もう趣味、生きがいであったろう。いつだったか、頂いたものを年賀状展に出したことがある。義務的儀礼的にするのか、楽しんでやるのか、喜んでもらうためにするのか、違いは大きい。ボクは川柳を始めてからずっと川柳を載せている。今年は3句載せた。そして今年は全枚、裏に一言書いた。
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