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寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3752話) 少しの勇気

2024年11月07日 | 行動
 “雨が強く降り出してきた8月の夕方のことです。津市にある私の勤務先の施設前で若い黒人男性が空を見上げていました。傘は持っていないようで雨宿りをしていたみたいでした。雨はやみそうにありません。そこで私は職場に戻り、ロッカーから予備のビニール傘を持ってきました。言葉が通じるか、心配でしたが、思い切って「プレゼント、アンブレラ」と話しかけました。彼は笑顔で受け取り、「ありがとう」と日本語で返しました。小さめの傘でしたが、彼は気にせず差して、私に手を振って小走りでその場を離れました。大切なのは、ほんの少しの勇気なんですね。そう実感しました。”(10月17日付け中日新聞)


 三重県松阪市の会社員・山本さん(男・68)の投稿文です。前回と似たような小さな親切の話しです。雨宿りの人に傘をあげる、それも外人に対してである。職場に戻って傘を持ってくる。これはなかなかできない。山本さんは素晴らしい。
 ところがこの親切、もっとたやすいことでもなかなかできない。親切にするのだから、何も小さくなることはないし、躊躇することもない。ところが意外にそうでもないのである。見知らぬ人に声を掛けるのは難しいのである。これは日本人の特徴であろうか。そうだとしたら直さねばいけない。ボクも時折ある。よくあるのは、傘に入れてあげることである。これなどもっとたやすい行為である。相合い傘になってしまうが、これが躊躇する理由であろうか。でも理由などいくらでも付けられる。良いと思うことはまず自分から動くことである。断られればそれはそれでいい。親切に躊躇はない。



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