寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2757話) ありのままで

2019年03月14日 | 活動

 “同窓会の案内状をいただきました。四月の花の咲くころ、喜寿の記念とのことです。四年前に出席したとき、「次の同窓会でも、元気で会おうね」と約束しました。一人一人の笑顔を思い出し、わくわくしながら、もう当日に思いをはせている私。
 でも私は、すっかり白髪になりました。というのも、一年前から髪を染めることをやめたのです。ありのままで過ごそうと。通知をいただき、「もう一度、若返ってみようかな」とここ数日、気持ちがぐらつき始めました。主人はとっくに白髪です。昨年、主人が両膝の手術、私が腰の手術。お互いに足腰が悪く、歩くのもとぼとぼの状態です。十五年前にがんの手術で片目を失い、頬と目にガーゼを当てています。これもありのままで過ごそうと、義眼も入れず過ごしてきました。ごま塩の頭髪と肌のしわ、年相応かな。一年が過ぎ、以前の染めた髪の色はなくなり、自然の白髪となりました。シャンプーしながら、迷う自分を見つめ叱りました。
 「心は若いときのまま、髪と肌はありのままで」出席しよう。決意を新たに、今は皆で元気でお会いできるよう体調を整えること。とにかく出席の返事を出そう。”(2月21日付け中日新聞)

 長野県飯田市の主婦・林さん(77)の投稿文です。女性はいつまで容貌にこだわるのだろか。女性はいくつになってもり容貌が第一と考えているからだろうか。それが良いのか、悪いのか。歳を経れば衰えるのが自然だ。自然のままではいけないのか。価値観の問題でもある。こんな議論を始めたらキリがないだろう。しかし、容貌のことで行動を規制することは避けて欲しい。男が容貌から行動を止めることはほとんどないだろう。女性もそうであって欲しい。髪については今、グレイヘアーがはやっているようですよ。
 身だしなみとして構うことは大切であろう。高齢になればより気にした方が良いと言う意見がある。歳取れば何でも億劫になる。身だしなみを整えることも億劫になる。ここは逆に身だしなみだけでも気を使った方が良いと言うのである。それが頭を使い、ボケ防止、若返るになるというのである。もっともだ。キチンとした姿をすれば気持ちもキチンとする。ボクの若い時はほとんど着るものに無頓着であった。今思うと、ゾッとするほどであった。陰ではかなりのことを言われていたのではなかろうか。それに比べれば、今は上出来であろう。妻がうるさいからもあるが、自分も先の意見を心がけているからである。
 林さんが同窓会に出られる決意をされたようでよかった。ボクは毎年6月に中学の同窓会を企画している。容姿のことで欠席されている人がいるのだろうか。こんなことは絶対に止めて欲しい。強く言いたい。


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