寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2854話) ハプニング

2019年10月14日 | 出来事

  “アメリカにいる息子が、「遊びにおいで」と航空券をプレゼントしてくれた。出発当日、不安を胸に中部国際空港のカウンタ-でパスポートを出したら、電子渡航認証(ESTA)がいるという。息子に確認したら「忘れてた」と。キャンセルも予約変更もできないチケットと言われ、今から申請するしかないと、慣れないスマートフォンで情報を入力。何度もやり直し、やっと完了したのは二時間後。幸い、飛行機は悪天候のため遅れているらしい。奇跡だ。
 成田行きの飛行機の出発間際、夫の承認が届いた。良かった。これで一人だけでもチケットを無駄にせずに済む。「取りあえず成田まで」と、成田までに私もOKになることを祈りながら飛行機に。機内サービスのコーヒーが疲れた体に染み渡った。成田到着。果たして私のESTAは?「やった、承認されてた」。途中、「家に帰ろう」と言った夫をなだめ、諦めないで本当に良かった。
 それからシアトル行きの飛行機まで、係の人について走って飛び乗った。シアトル空港で息子に会えたときは、夢のようだった。親切にスマホの入力を手伝ってくれた日本航空のお姉さん、ありがとう。飛行機さん、遅れてくれてありがとう。”(9月19日付け中日新聞)

 愛知県弥富市の主婦・松岡さん(66)の投稿文です。この内容を見ると、よくよく運が付いていたと思う。空港へ行ってESTAが必要と言われ、それからスマホで手続きをしたという。それを2時間もかかって。ところが飛行機の出発が遅れ、予定の飛行機に乗れたという。まずこんな幸運ってあるだろうか。そして成田からの出発までには2人ともEASTがとれたという。ボクもアメリカへ旅行したことがあるので、EASTを取った経験はある。いると知って、すぐインターネットで申請した。申請してから承認されるまでそんなに短時間ではなかった気がする。そして、いろいろな人の支援があった。松岡さんは66歳と言われるので、スマホや現在のシステムにそれほど慣れていないと思う。それだけに、支援してくれた人にただ感謝であろう。
 人生、いろいろな不運が生じる。ない人はいないだろう。今あるのは、そこを運よく、また上手にに切り抜けてである。自分の力だけではない。人の助けがあった場合もあろうし、幸運に巡り合わせた場合もあろう。ともかく今の自分があることは自分の力だけではない。ただただ感謝である。


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