寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3717話) リスペクト

2024年08月26日 | 意見
 “4年前の私の結婚式のあいさつで上司が語った「夫婦にはリスペクトが欠かせない。それがあれば、どんなことも乗り越えられる」を最近になって実感した。リスペクトとは相手への思いやり、敬意という意味。
 わが家は共働きのため、当然のごとく家事を交代でし、一緒に買い物に行った。私は出産前に仕事を休み、昨年5月に娘が生まれると、常に子ども優先のバタバタした生活が始まった。気付けば、夫とゆっくり話をする時間は大幅に減った。
 6月下旬、仕事から帰宅した夫が、おもちゃや洗濯物で散らかった部屋を見て「大変だったんだね」とつぶやいた。夫のために用意した夕食の簡単な野菜炒めも「ありがとう。おいしいよ」と食べてくれた。ともに短い言葉ながら、私へのリスペクトを感じてハッとした。苦労が報われた気がした。「もっと寛容にならなきゃ」と思った。”(7月29日付け中日新聞)


 名古屋市の公務員・大川さん(女・31)の投稿文です。「リスペクト」、最近よく聞くようになったが、意味は知らないままであった。何しろカタカナ言葉が氾濫し、ここが日本かと思うばかりである。ボクは昔からカタカナ言葉の氾濫には抵抗があって、あえて避ける気もあった。「リスペクト」、なぜ思いやり、敬意でいけないのか。思いやり、敬意以上の意味があるのだろうか。
 不満はこの程度にしておいて「リスペクト」思いやりや敬意、これは本当に大切である。だから他人にはよく気を使う。ところが、夫婦だとないがしろにするのである。夫婦だから当たり前、言わなくても分かる、そして「ありがとう」も言わない。昔はこれで通ったかもしれないが、今は通らない。夫婦に従属関係はない、平等である。これは昔も今もない。これを間違えた夫婦は不仲にいたる。夫婦にとっては特に意識しなければならないリスペクトである。



8 コメント

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グローバルビジネス (鉄の道アスリート)
2024-09-07 00:48:29
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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リスペクト (CCSCモデルファン)
2024-09-07 23:37:12
「材料物理数学再武装」ってプロテリアル(旧日立金属)でSLD-MAGICという高性能特殊鋼を発明され、島根大学元客員教授でもある久保田邦親博士の理論で、産業界では結構有名な方ですね。最近では、KPI競合モデルという広い意味でいうと部門や指標の相互作用を計算する話をFacebookで見かけました。ストライベック曲線(材料科学領域、潤滑機素設計、潤滑油分野)から国富論や人工知能(AI、DX)の基礎まで与える関数接合論というものがその原典のようです。詳しくはネット上で材料物理数学再武装という大学の講義資料に載っているので興味があれば検索してみてもいいかと思います。
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今年の物理学賞AIがらみか (マルテンサイト変態)
2024-10-12 20:44:11
ノーベル物理学賞が贈られるジョン・ホップフィールド氏とジェフリー・ヒントン氏のことがスウェーデンのノーベル財団のウェブサイトで発表されていましたね。機械学習(AIテクノロジー)に関わる、深層学習に関する業績ということです。囲碁の名人戦で威力を発揮しましたが、ブラックボックス問題は複雑なものはやはり解明が難しいようです。
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化学反応も負けてはいない (アダマンタン)
2024-10-12 20:46:05
 スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2024年のノーベル賞(化学賞)をジョン・ジャンパー氏ら3人に授与すると発表した。ベイカー氏は「計算によるたんぱく質の設計」、ハサビス氏とジャンパー氏は人工知能(AI)を利用した「たんぱく質の構造予測」の研究開発に貢献したと評価された。アカデミーは「3人の研究は生化学と生物学の研究に新しい時代を開いた」とたたえた。
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CCSCモデルについて (ベアリング技術者)
2024-10-14 23:09:43
「材料物理数学再武装」の著者はマテリアルズ・インフォマティクスにも造詣が深く、AIテクノロジーに対する数学的な基礎を学ぶ上で貴重な情報だと思います。それと摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進するトライボ化学反応において社会実装上極めて有効と思われるCCSCモデルというものも根源的エンジンフリクション理論として自動車業界等で脚光を浴びつつありますね。CCSCモデルは極圧添加剤の作用機構における反応経路を明確化したことが個人的には評価が高いですね。
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信頼性工学的目線 (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-28 01:44:09
私の場合「材料物理数学再武装」を読んだのが非正規分布系の確率密度関数に興味を持ったからだ。品質工学かんけいの怪しげなサイトで「ドミノ理論」なる政治的なにおいのぷんぷんする内容が大体的に語られていたころだった。破壊力学的な確率密度関数がそれにあたるが、ワイブル関数も一つの近似形態だという認識だったのは感動した。あと等確率の原理から微分方程式により正規分布を導出あたりも新鮮だった記憶があります。
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今年のノーベル賞 (ロボットアーム関係)
2024-10-28 01:46:45
日経クロステックの記事に今年のノーベル賞は「「AIの父」ヒントン氏にノーベル賞、深層学習(ディープラーニング)の基礎を築いた業績をまとめ読み」と題して紹介されていましたが、物理学賞、化学賞ともにAIがらみあったんですね。しかしながらブラックボックス問題の解明には至っていないようです。
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営業・商社での取り組み (鉄鋼材料エンジニア)
2024-11-02 00:10:37
最近では商事会社でもChatGPTつかいはじめていますね。体制をしっかり作るとアジャイル型の学習構造をチーム全体でできるとのこと。
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