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寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3349話) 理由あり結婚

2022年07月17日 | 出来事

 “「ウッソー」というのは、こういう時に使う言葉だろうと思ったことがある。十二年前のある日、私は次男に思いっきり驚かされた。
 「お母さん、僕結婚することに決めたから」「あら、そうなの。で、どんな人?」「三歳年上なんだ」「へえ、いいじゃない」「それに、バツイチなんだ」「いいじゃないの、そんなこと」「あのネ、小学校二年生の男の子がいるんだ」「ええ!!」と絶句。
 見事な三段論法?に驚かされた。その時、私はお茶を飲んでいたのだが、湯のみ茶碗の中のお茶が波打っていたのを、今でもハッキリ思い出せる。
 驚愕の事実を知らされても、結婚に反対する気持ちは、不思議なことに全く湧いてこなかった。私など人一倍、甘ったれた性格ゆえに、夫にへばりつき、まるで寄生虫のように生きてきた人間だ。反対するどころか、まだ見ぬ次男のお嫁さんが愛しく、これまでどんなにか苦労したんだろうなあと思った。私は涙が溢れて止まらなくなった。夫も私同様、当初から反対する気持ちなど微塵もなかったという。
 あれから十二年が過ぎ、三人は今、呆れるほど幸せに暮らしている。おめでとう。理由あり結婚!万歳!万歳!”(6月25日付け中日新聞)

 静岡県袋井市の手作りバッグ販売・藤井さん(女・66)の投稿文です。今の時代あり得る結婚だと思います。でも聞かされる当事者には驚きでしょう。息子さんは三段論法で、上手に両親を納得させられた。親にしてみれば、普通?の結婚を望まれるでしょう。普通と言っても何が普通かは人それぞれですが。そして呆れるほど幸せに暮らしていると言われる。結婚生活など本人次第である。ところが、周りがいろいろ言ってややこしくなる例も多い。これこそ愚の骨頂である。
 今の時代、結婚するのが普通ではなくなった。でも人類が続くのは子孫を作って行くからである。子孫を作るには、結婚がすべてではなかろうが、でも世界中、ほとんどの民族が結婚という形態を取ってきたであろう。結婚にはやはり大きな意味があるのである。一人生活を謳歌する傾向もある。一部の人を除いて亡くなればすべて無くなるのが普通である。結婚して子を残せば子孫が残る。これほど確かなものはない。


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