“夏の高校野球大会を中止に追い込んだ新型コロナウイルスの影響で、小・中学校、高校の各最終学年の児童と生徒はそれぞれ最後となる学校行事が縮小されたり取りやめになったりしていることに不安な思いを抱いていることでしょう。
約六十年前、名古屋市南区にいた私が中学校三年生のときのことです。最後の運動会で準備体操のリーダーとして全校生徒の前で指令台に上ることになり、体育教師を夢見ていた私は心躍らせながら練習に励んできました。しかし運動会前夜、伊勢湾台風のため自宅は浸水して避難生活を余儀なくされました。同級生六人が亡くなりました。運動会はもちろん中止となりました。
私の夢は霧消しました。しかし五十歳を過ぎて始めた舞踊では名取になり、今は後進を指導しています。高校球児の皆さん、今は残念な思いでいっぱいかもしれませんが、夢は持ち続ければ必ずかたちを変えてでもかないますよ。自分を信じて頑張って!”(6月9日付け中日新聞)
愛知県瀬戸市の加藤さん(女・75)の投稿文です。甲子園をめざして頑張ってきた高校生に、夏の野球大会の中止は悔しくてたまらないことでしょう。自分の力が及ばなかったことではないだけに、むなしさが募るでしょう。でも加藤さんが言われるように、人生にこうしたことは往々にあります。加藤さんは伊勢湾台風の話を紹介されました。ボクにとっても伊勢湾台風はいつまで経っても恐怖が消えません。トラウマです。
ボクの孫は中学3年生です。この夏が最後の大会になったはずです。それもありません。更に孫は、先日学校で転倒し、手を骨折しました。もう運動どころではありません。成績にも影響し、来園の高校入試に関係するかも知れません。今どう思っているか、まだ本人に聞いていませんが、ボクはこれもありだと思っています。これが人生です。挫折は大きな経験です。生かすも殺すも本人次第です。高校球児も同じです。高校生も中学生もまだ人生の駆け出しです。先は長い。挑戦する機会はいくらでもあります。加藤さんは50歳過ぎから舞踏の習い始め、名取りにまで成られました。挫けること無く、先に進んで欲しいと思います。
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