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寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2915話) 冷凍保管

2020年02月16日 | 出来事

 “昨年暮れの大みそかから元旦にかけて、催事のため一人で岐阜県の実家に戻りました。その後、愛知県に戻り妻の実家へ向かう電車の車内で、私は解放感と寝不足から眠ってしまいました。乗換駅に到着したことに気付くのが遅れ、慌てて降車したため網棚に保冷バッグを置き忘れてしまいました。中身は実家で食べきれなかった冷凍の牛肉でした。
 翌日、鉄道会社の忘れ物の問い合わせ窓口に電話したら、乗車した電車が折り返した先の駅でバッグは保管されているとのことでした。牛肉は処分されていると思いましたが、保冷バッグだけでも回収しようとその駅へ取りに行ったら、凍ったままの牛肉があって。駅で肉だけを取り出してわざわざ誰とも知れぬ落とし主のために冷凍庫で保管してくれたようでした。そのことに私は感激し、これぞ日本人の「おもてなし」の精神からくるものだと思いました。日本企業の仕事の質の高さを感じました。”(1月22日付け中日新聞)

 愛知県稲沢市の会社員・後藤さん(男・40)の投稿文です。冷凍保管が必要な忘れ物をどうやって預かるか・・・あまり関係ないボクには考えたことも無かった問題である。鉄道会社である。忘れ物も多い。冷凍保管して預かっていることを知って、納得すると共に、感心し、大変だなと思う。でも、冷凍保管ができない場所もあろう。警察署はどうなのだろう。その他公共施設はどうなのだろう。疑問は次々湧く。後藤さんは感激された。
 昨年12月末、ボクは帰宅のバス車内に忘れ物をした。忘れ物などほとんどしたことが無いボクなのに、これも老化かと嘆く。それも、自分で買ったものならまだしも頂き物である。家に帰ってすぐにバス会社に電話をする。しばらく待つと連絡が入った。見つかったというのである。翌日バス会社で受け取ることができた。多分終点で運転手さんが車内を点検し、見つけられたと思う。親切な対応であった。
 社会は自分の知らないところで、いろいろな配慮や対応がされている。迷惑をかけるとは、実は自分も大変なのである。ボクの忘れ物にしても、忘れなければそれだけのことである。電話をしたり、改めて受け取りに行くこともなかった。細心の心がけを改めて思った。


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