“「自分の仕事が、世のためにならないと思った。辞めた方がいいと思った」。一宮市の喫茶店「茶房万葉人」のマスター山本陽司さん(59)は、コロナ禍が始まった二年前をそう振り返る。
飲食店は感染の恐れがある場所としてやり玉に挙げられ、客はみるみる減った。2000年に両親と開店して以来、客に笑顔になってもらえる、良い仕事だと思っていただけに落ち込んだ。それでも自分の給料を三ヵ月カットしたり、交流サイト(SNS)で情報発信したりして、存続を試みた。取り組みは奏功し、感染状況が落ち着くとともに客足が戻ってきた。二年ぶりに再会する人もいれば、レトロな雰囲気に魅了された若者も来るようになった。
「ここで飲むコーヒーはおいしいね」と言われると、やっぱりうれしい。「お客さんが喜んでくれて、続けてきてよかった」と今は思う。物価高の影響が今後も懸念される喫茶業界だが、マスターの笑顔も続くことを祈った。”(6月23日付け中日新聞)
「モーニング」という記事欄からです。喫茶店をやっていて、世のためにならないと思った、これが本音なら少し短絡的かな、と思う。世界中でウイルス騒動はもう何回も繰り返してきた。地球は何も人間だけのためにあるものでもありません。それでも人間の叡智で乗り越えてきた。喫茶店は多くの人の多くの楽しみを与えてきた。特に一宮はモーニングサービス発祥の地を売り物にしてきた。コロナ禍でいろいろな知恵が出されている。ボクの周りでも多くの人が毎日のように喫茶店へ行き、モーニングを朝食代わりにしている人がある。また、老人会など何か奉仕活動をすれば必ずと言っていいほど喫茶店の券を渡す。ボクは日課のようにしていく人ではないので、この券で十分用を足している。
ところが、このウイルス騒動は喫茶店経営の困難さに拍車をかけている。多くは個人経営の小さな店である。この物価高に後継者問題もあろう。ボクらの地方にとって喫茶店は絶対なくなっては困る店である。
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