“一月下旬のことだ。中学校一年生の娘が「○○ちゃんの顔を見て、こんな顔だったんだとびっくりしちゃった」と言っていた。給食でマスクなしの顔を初めて見たそうだ。思えば、娘は入学式に出たもののすぐ学校はニカ月間休みとなった。クラスメートの三分の二は違う小学校の卒業生だといい、感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響で彼ら彼女らのマスクを外した顔をまだ知らなかったのだ。
コロナ禍でこの一年、中学校ではキャンプも生徒会行事も文化祭もいずれもなくなり、体育祭は縮小され部活動も思うようにできていない。給食は前を向いておしゃべりせずに食べるだけで、友達の方を向いたら知らない顔がそこにあるー。なんと悲しい時代なんだろう。”(3月4日付け中日新聞)
愛知県半田市の主婦・奈良さん(51)の投稿文です。このコロナ禍は、人間の絆をいかに阻害していることか、このマスクの話でもそれがよく分かる。このコロナ騒動以後知り合った人には、このように本当の顔を知らないままに接していることもあろう。ボクにも幾度目かに初めて素顔を見て、こんな顔の人だったのかと驚いたことがある。本当に近しい人でも、マスクをして、帽子などもかぶっておられたら全く気がつかない。このコロナ禍は、誰への影響も多くて一口には語れないが、新入生、新入社員には大きい方だと思う。全く新しい生活が機能しないのである。
「3密」回避も、良好な人間関係構築に全く反する。この生活が長くなり、それに慣れてしまうと、元の生活に戻ることも難しくなろう。そしてこのコロナ禍の騒動を、思い出話として語れる日が早く来ることを祈りたい。
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